「何に時間を割り当てるか」で、生産性は格段に変わる⁉

新谷千里

新谷千里

テーマ:スーパーマーケットの経営戦略

経営資源は、人、物、金、そして情報。と、言われます。
そして、生産性を考える上で、もう一つ重要な要素が、『時間』です。

私は、特に時間は、重要であると考えています。
スーパーマーケットでも、人時売上高や人時生産性、一日、一ケ月、一年当たりの売上高、粗利益高と、言うように、ベースになっているのが、時間です。

そして、その経過とともに、業績に大きな差が生まれてきます。

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生産的な時間という概念

生産的な時間とは、営業利益(収入)に繋がる時間の意味です。

ある情報誌で読んだのですが、フォーチュン500の調査結果で、CEO(最高経営責任者)の生産的な時間は、1日たった28分だったそうです。

その本の中に書かれていた内容を、スーパーマーケットに当てはめてみると、
①非・生産的な時間
 ・世間話
 ・ネット検索
 ・メールチェック
 ・電話対応
 ・事務所の整理

②生産的な時間
 ・商品開発
 ・マーケティング
 ・プロジェクト管理
 ・ビジネス拡大ための取り組み
 
③超生産的な時間
 ・商品開発の仕組みを作る
 ・マーケティングの仕組みを作る
 ・ビジネス拡大の仕組みを作る

というようになります。

これらを実際に、社長、経営幹部、部長、店長、チーフと言うように、職位毎に、『リーダーの時間の使い方』を考えることは、ビジネスの発展を考える上で、非常に重要です。

リーダーは、何に時間を割り当てるべきか?

リーダーが、何に多くの時間を使っているかで、時間の経過とともに、チームの成果は変わってきます。

単純に考えて、リーダーの使える時間配分で重要なことは、『マーケティング』とその『仕組みづくり』であると私は考えています。

上記のように、『超・生産的な時間』は、
・商品開発の仕組み(システム)を作る
・マーケティングの仕組み(システム)を作る
・ビジネス拡大の仕組み(システム)を作る
というように、正にマーケティングのことになります。

ですから、多くの仕事に対して、生産的なことから優先順位をつけて、その上位のことに時間を確実に割り当てることを考えるべきです。

当然、優先順位の低いものについては、『止める』『減らす』という選択をする必要があります。
現実的には、それらを部下(他者)に、遣ってもらう(任せる)ことを考えることが重要です。
結果的に、部下のスキルアップと成長を実現することにもつながり、チーム力は確実にアップします。

とにかく遣ってみる

考えているだけでは、何も変わりません。行動に移すことです。

遣ってみると、今まで考えられなかったような成果が出てくるものです。
そして、このことは、決してリーダーだけのことではなく、個人にも当てはめて考える必要があります。

競争が益々厳しくなる時代です。
非効率なことに対して、せっせと汗を流していて、低い生産性を垂れ流せるような時代ではないのです。
ルーティン化して、どうでも良いことは、サッサと止めてしまいましょう‼

将来の成長のために、生産性の高いことにシフトして考え、行動する癖を付けましょう。

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新谷千里
専門家

新谷千里(経営コンサルタント)

有限会社サミットリテイリングセンター

100社以上の業績向上を実現した業務改善のプロ。売れてしまう実践的マーケティングと作業改善、そしてコスト削減。他では教えてくれない理論と実地指導で、競争の厳しい時代に確実に営業利益を向上させます。

新谷千里プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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