『マージン・ミックス』、ほとんどの人が知らない戦略的・活用術【商人舎magazine7月号】原稿
あなたのお店は、「明確なコンセプトを持っている」と、ハッキリ言えるでしょうか。
そして、それを「チームで共有」して、メンバーがアイデアを出し合い、議論し、決定出来ているでしょうか。
そして更に、時々、「進捗状況を確認」し、うまく行っていれば、「さらに良くなる方法」を話し合う。
また、うまく行っていなければ、「何を変えたら良いか」の改善点をメンバーで考えるという、流れが出来ているでしょうか。
コンセプトは、行動の全体を貫く、基本的な観点や考え方のことです。
コンセプトを持っていれば、シナジー(相乗効果)によって、チーム全体の力を飛躍的に強くすることが可能となります。
そして、他所を寄せ付けない、差別化戦略を実現するための原動力となるのです。
簡単に考える
コンセプトをあまり難しく考える必要はありません。
コンセプトは、お客や社員に対して、お店が、「どうあるべきか」という、思いを表すもので、日々の行動の指針となるものです。
また、コンセプトを作ろうとするとき、難しい漢字や用語を使う必要もありません。
私は、新入社員でも、大方理解できる表現が良いと思っています。
当然ですが、お客も、です。
策定のアドバイスとしては、お客が単純に望むことを、考えてみてはどうでしょうか。
例えば、
「地域でダントツ一番に、鮮度を売るお店をつくる」
「地域でダントツ一番に、美味しい果物を売るお店をつくる」
「地域でダントツ一番に、楽しいお店をつくる」
などの様に、スーパーマーケットの行動指針としての、基本中の基本でも良いと思います。
とにかく決める
コンセプトが有るお店と、無いお店とでは、時間の経過と共に、成果に大きな差が表れて来ます。
勿論、コンセプトが実行されなければ、何の変化も進化もありません。
しかし、日々コツコツと、目標に向かって改善行動を取り続ければ、大きな業績の改善という、成果を手にすることになります。
自分の母親や子供たちに、「食べさせたいもの」「体感してもらいたいこと」など、思いながら考えれば、本当にお客のために繋がる、コンセプトが出来上がると思います。
コンセプトは、「自分たちが、どこに向かって進むのか」を決める重要な指針なのです。
また、「遣るべきこと」、「すぐにでも遣れること」をリストアップします。
これが現場の改善課題でもあり、実行項目になります。
「止めるべきこと」が見つかる?
コンセプトを決めることで、解って来ることがあります。
それは、「止めるべきこと」です。
今まで、当たり前にやって来た行動の中で、役に立たないことや、コンセプトの実現を阻害しているものが、徐々に解るようになります。
例えば、上述の「地域でダントツ一番に、鮮度を売るお店をつくる」と謳った場合ですが、
①過剰在庫
②バイヤーの送り込み
③造り過ぎ、出し過ぎ
などの改善箇所が見えて来ます。
そして、
④鮮度低下品の早期処理
⑤見切り処理作業の削減
なども、取るべき行動として、明確化することが出来るようになります。
スピードを持って実行する
コンセプトと、それを実現するための幾つかの実行課題が決まれば、遣れることは、即実行です。
実行担当者、実行責任者、そして、スケジューリングの概要を簡単に紙に書きだすと良いでしょう。
そのことによって、チームのメンバー全員で、共有することが出来ます。
即実行と申し上げましたが、計画に多くの時間を取って、スタートが遅くならないようにしましょう。
計画が半分しか煮詰まっていなくても、お客のためになり、チームメンバーのためになること、そして、すぐに取り掛かれることは、即時取り掛かりましょう。
結果(事実)を検証する
「お客が体感(体験)している」ということが、コンセプト実行の目指すべき成果です。
決して、「遣っている」が成果ではありません。
成果が出ていなければ、やり方を変える必要があります。
そして、コンセプトは、お客に対する行動の「あるべき形」と、言うことも出来ます。
どのようなビジネスでも、「お客の期待を超える何か」が、売上の源泉であり、粗利益幅を拡大することに繋がります。
売上が低迷している理由は、多く有るかもしれません。
しかし、「こちらの都合になっていないか」を、現場を観て確認してみましょう。
売上の低迷、人手不足や競合店対策など、多くの課題や問題を抱えて、悩んでいるお店も多いと思います。
正しいコンセプトを立てて、無駄なく行動することで、それらの多くは、解決できるのではないでしょうか。
お客に対する、お店の「あるべき形」を今一度考えてみては、如何でしょうか。
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