ビジネスとは『愛』である
私は、コンサルティングの現場で、何時も感じることが有ります。
それは、
中小企業の場合、オーナーを含め、原理原則をあまりにも勉強していないということです。
その為に、日々の活動が、チャンス到来型で、ノウハウの使いまわしになっているのです。
競合店がやっていることの真似や、ベンダーからの値下げ品の提案。生鮮品の相場下落など。
そして、実行が容易な価格競争です。
それがすべて悪いと言っているのでは有りません。
大いに情報を得て、必要に応じてスピードを持って売場に反映させることは、必要であると思います。
ただ、それらのことだけに終始していては、競争の厳しい時代には、お客の支持が低下して、業績が今後ジリ貧になる可能性が非常に高くなると思います。
未来に向かって確実に業績を伸ばしていくためには、
待ちの姿勢の『チャンス到来型』から、明日からの未来を見据えた『戦略型』に、考え方と行動を変える必要が有ります。
そして、会社の体力である、生産性を向上させるための日々の活動が重要です。
そのために必要となるのが、原理原則の理解と、目標を達成するための無駄の少ない行動です。
一部では有りますが、以下に原理原則を紹介します。
<売上を向上させるための原理原則>
低価格を武器に競争するのではなく、マーケティングの戦略を使ってビジネスを行います。
お客のためになる物、そして、販売側も適正値入れで販売し、お客も販売側も双方にメリットのあるWin-Winの関係を築くことを目標にします。
結果として、お客とお店の関係が良好に信頼関係を築いて、顧客生涯価値は高まります。
・フロントエンド・バックエンド
・ジョイントベンチャー
・クロスセル、アップセル
・コピーライティング
・USP
・リスクリバーサル
・紹介システム
・ダイレクトレスポンス・マーケティング
・衝動購買、条件購買、関連購買、想起購買
・売場づくりの4P
・重点商品管理
・売場展開計画
・・・etc
<生産性を向上させるための原理原則>
生産性の低い、中小企業は、全国に山ほどあります。
巷で話題になっている小売業やサービス業の人手不足の原因の多くは、企業の低生産性です。
会社は、人権費を多く払っている(売上対比)のに、貰っているほうは、大して高い報酬を得ていない。これが、生産性の低い会社の典型です。
・店舗レイアウト(科学的、効率的)
・ゾーニング、
・科学的棚割り、
・在庫削減策
・店内作業改善
・マテハン
・動作経済、
・スキルアップ計画
・マグネット展開計画
・POSシステム
・物流システム
・稼働計画
・各種、作業指示書
・アウトソーシング
・・・etc
<人時生産を向上させるための原理原則>
特に、人時売上高や人時生産性は、人件費比率の高いスーパーマーケットにとって、重要な生産性の指標と言えます。
作業改善やツールの見直し。仕組みの改善などを加えれば、企業間格差はありますが、経験上10%~20%の人時改善は、十分可能です。
・両手作業
・作業指示書の活用
・カートの効果的活用
・科学的在庫管理
・稼働計画、その他
・・・etc
など、これらのことを正しく理解していれば、業績向上に大きく寄与することが出来るようになります。
また、これらのことの根本になる、行動指針に当たるのが、
理念やコンセプト、戦略です。
例えば、戦略の場合、
・差別化戦略
・中立化戦略
・生産性の向上
ということを理解していれば、自社の強みや弱みを理解して、効果的な戦略と、無駄の少ない戦術(行動計画)を立てることが出来るようになります。
原理原則を正しく理解していれば、競合店が行っていることの意味が読み取れるようにもなります。
異業種で遣っていることも、アイデアの元になり、自店での売場づくりに応用することが出来るようになります。
今ではなく、未来に向かっての確実な成長のために、原理原則を勉強することを強くおすすめします。
■ 『スーパーの営業戦略』 その他の参考記事
参考記事はこちらから、ご覧ください ⇒ スーパーの営業戦略
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