日本の製品は、絶対的な信頼を得ている
立春の翌2日5日、長年お世話になっているクライアントの社長から、お酒の贈り物が届きました。
司牡丹の『立春朝搾り』です。
有り難いことに、毎年この時季に送っていただいている、美味しい日本酒です。
私は、数年前まで、立春のお酒とは、全く知りませんでした。
節分の巻き寿司は、全国的にも有名になりましたが、次の日の立春に、これといってのイベントを知らなかったのです。
新奇性が、新たな売上をつくる
スーパーマーケットの店頭では、年末年始やお盆などには、日本酒の売上が大きく伸びますが、それ以外は、目立った売上はありません。
ましてや、一部のスーパーを除き、「立春に日本酒」など、今まで全く知る由もない関係のないことでした。
ところが、司牡丹は、「立春に作ったお酒」というプロジェクトを、地域の酒販店などを巻き込み、見事に成功させています。
立春の搾りたて自体は、昔から有った様ですが、スーパーマーケットの店頭では、殆ど見ることは有りません。
お酒が好きな人、
お世話になっている誰かに贈りたい人、
会社の贈答用にして、
という様に、ターゲットは、確実に存在します。
『立春朝搾り』は、見事に、その潜在ニーズを掘り起こしたのです。
実際、私の他のクライアントでも、実行に移してみました。
このお酒の存在を、ある地元の酒造メーカーにお伝えして、頼み込んで昨年から立春のお酒を、にごり酒も作ってもらい2種類揃えて、早速スーパーで売り出しました。
結果は、お客からも好評で、見事に計画数量を全店で完売させました。
このスーパーのお酒売場は、新たな売上を立てることに成功したのです。
ただ、一つだけ残念だったことは、このお酒が一升瓶のみだったことです。
そこで、今年は、ボトルを四合瓶に変えての販売となります。おそらく、去年の2倍以上の売上になるのではないかと思います。
「親父に飲ませたい」プロジェクト
「おらの米でつくった、酒が飲んでみてぇ~な~ッ」の一言を聞いた、米農家のあと継ぎ息子が、
酒造メーカーとスーパーマーケット等の小売店とタッグを組んでプロジェクトを立ち上げ、作ったお酒が、秋田県にあります。
私は、この話を聞いただけで、このお酒を飲みたくなってしまいました。
「多くの苦労を乗り越えてきた親父」
「一寸だけ、親孝行したいと思う孝行息子」
その様な、思いが伝わってきて、胸が熱くなります。
これが、ストーリーの力です。多くの人の共感を呼ぶのです。
私のクライアントの店頭では、何時も『農釀』は、入荷して、すぐに売り切れる状態が続いています。
勿論、幾らストーリーが素晴らしくても、肝心なお酒が美味しくなければ、話になりません。リピーターを呼び込めません。
しかし、このお酒『農釀』も、司牡丹の『立春朝搾り』も、とても美味しいお酒です。
マーケティングには、ストーリーが大事
例えば、全く同じ味の美味しいお酒が2つ有ったとして、『農釀』のように、胸が熱くなるような開発ストーリーがあるお酒と、何のストーリーも無いお酒が有るとします。
さて、あなたがお酒を買うとして、あなただったら、どちらの酒を買うでしょうか。
ほとんどの人は、前者のストーリーの有る方のお酒を買うのではないでしょうか。
そして、その内容にもよりますが、値段が少し高くても、共感するストーリーの有る方を、多くの人が選ぶのではないでしょうか。
これが、ストーリーの力なのです。
共感のストーリーが新たな需要を創る
あなたの売っている数々の商品の中にも、多くのストーリーが隠れていると思います。
そのストーリーを見付ける、また、磨きを掛けることを考えてみてください。
価値創造と言う言葉が有ります。
まだまだ、お客に伝わっていない商品の価値。
作り手のこだわり、
作り手の苦労や思い、
原材料のこだわり、
独自の製法、
美味しく食べるための作り方、
新奇性のある使い方や食べ方、
など、など、ブラッシュアップすれば、多くの価値を作り上げることが出来るかもしれません。
これらが、お客の共感を呼び、購買に繋がるコトなのです。
伝えていない・・・
ただ単に、それが、「必要」ということに対する、機能的価値の提供だけではなく、隠れている新たな価値を、お客に伝える。
このことが、お客の「買いたい・・・」「欲しい・・・」という気持ちを引き出し、売上に繋がります。
販売量を伸ばし、確かな会社の利益に繋がります。
あなたの売り場は、お客に『価値』を伝えていますか?
「以前、売りましたけど、売れませんでした」というセリフを、今まで、耳にタコができるほど、私は、聞いています。
この内の殆どが、『伝えていない』のです。
良い商品であれば、正しいマーケティングを行えば、かなりの確率で売れます。お客様は、納得して、買ってくれます。
あなたの売り場には、「もう一度チャレンジ!」すべき商品は、有りませんか?
日々、お買い物に来ていただいている顧客に、「新たな価値を伝えて、新たな売上を創る」ということが、私たちが推し進めるマーケティングと業務改善の基本です。
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