できる社員は、「どうしたら出来るか?」と考える!
「とりあえず、全店1ケースずつ振り分けます」
「販売経過が良かったら、リピート発注してください」
これは、先日訪問した、地方のスーパーマーケットの部門会議での様子です。
バイヤーから各店チーフへ、新規導入予定の商品について説明がありました。
私は、このやり取りを聴いていて唖然としました。
これでは、会議ではなく単なる報告会です。
このような内容であれば、忙しい中、皆がわざわざ遠くから集まる必要はありません。
しかし、この様な会議は意外に多く会社で行われているように思います。
得られる成果はしれている
ちなみに、バイヤーは試食用のサンプルを持ってきていました。
これは、良いことです。
全員で試食を行い、皆の反応も上々でした。
ここまでは良かった。
しかし、
「とりあえず、全店1ケースずつ振り分けます」
「販売経過が良かったら、リピート発注してください」
で終わろうとしていました。
部門会議の本来の目的は、この場合、部門の売上や利益を上げるという目的を達成するために行うのです。
このままで終わってしまっては、ただの報告会です。
大きな成果は期待できません。
みんなの知恵で、『成果を最大化すること』を考える
バイヤーの責務は、『部門の粗利益を最大化する』ことです。
「安全で、美味しい物をお客様にお届けしよう」というコンセプトを持って、商品を探し出し、これぞと言う物を選定し決定する。
そして、それを、皆に紹介して、
⇒情報を共有化して、「皆で売ろう」と同意を得る。
次に、
⇒どの様な展開方法やプロモーションを掛けるかなど、マーケティング手法を決定する。
更に、
⇒実績を各店で争う(販売数やPI値など)
このようなことを会議の場で決定して行動することが、現場に大きな成果をもたらすのです。
これが、『生きた会議』であり、イキイキとした楽しい仕事につながるのです。
バイヤーも上司も、何でも一人で考えて決定する必要はないのです。
皆で知恵を出し合い、『成果を最大化すること』を考えるのです。
「美味しかったら、あらゆる手を尽くして、徹底的に売り込め!」ということです。
相乗効果を出して、会議の費用対効果を上げる
以上の様に、会議の目的は、
目的達成のために意見(アイデア)を出し合い、より良い実行計画を決定するものです。
上司や、声の大きい人が場をしきり、結果を誘導することや、
決定事項のない、単なる時間つぶしの会議は、意味がありません。
大きな時間のロス以外の何者でもないのです。
意見の対立もあるでしょうが、個人の意見をぶつけ合い、今考えられる最善の方法を決定する。
決定した以上は、最大の効果を出せるように、実行計画を徹底して練り上げるのです。
このようにして、相乗効果を出すことに、『チームとしての存在意義』があるのです。
あなたの会社の会議は、どうでしょうか?