日本の製品は、絶対的な信頼を得ている
「鮮度管理を徹底します」
「欠品をしないようにします」
「品質のいい商品を提供します」
という様な、スローガンを唱えている企業は多くあります。
しかし、現場を視させて頂くと、そのことを真に理解し、
また、戦略的に理解して、実行している企業(オーナー)は、意外に多くないのが現実です。
お客様に満足していただくために、
鮮度のいい商品を仕入れ、
鮮度の良い状態で管理し、
出来るだけ早く、お客様にお渡しする。
という、当たり前の行動が理解されていない(分かっているけど出来ていない)店舗が多いのです。
売っているのは商品では無い!
お客様が、
「良い胡瓜を買った!」
「美味しそうな、お造りを買った!」
という思い(心の声)は、
「この店で買いものして良かった」
そして、それを家に持ち帰り、料理を作り、
家族の皆が、
「美味しかった!」「お母さん、また、食べたい(また、作って・・・)」
私達の仕事は、このお客様が経験するであろう、“良い体験”を売っているのです。
そして、
それを日々続ける努力が、お店の“信用と信頼”に繋がります。
価格競争に右往左往して、この基本を忘れてしまってはいけません。
単に商品を売っているのではないのです。
コンセプトの重要性
現場で指導していると、
「だって・・・」「でも・・・」「しかし・・・」という反論、言い訳が返ってきます。
「まだ、若くて経験が浅くて・・・」
「しかし、うちの今の体制では・・・」
「何時も言ってるんですけどね ~ 」
などと、オーナーや幹部社員からの言い訳も少なくありません。
しかし、それで済ませてしまって良いのでしょうか。
これらの事例は、
会社のコンセプト(決して紙に書いていなくても良い)の無さを表しています。
「うちの店は、徹底した鮮度でお客様に喜んでもらう」という強い意思と行動が重要なのです。
価格競争の厳しい時代、スーパーマーケットにとって、特に重要なことです。
高鮮度は、ローコスト・オペレーション
高鮮度を追求するということは、
・高鮮度の商品を市場より仕入れる
・とれたての地場野菜や鮮魚を仕入れて販売する
・適正な温度管理をする
・何れも適正量を仕入れる
・高いレベルの販売期限を設定し、期限内に売り切る
というようなことを実行することになります。
先程申し上げた通り、高鮮度の商品をお客様にお届けするということが、大きな目的ですが、それと同じく、お店にとっても大きなメリットがあります。
それは、ローコスト・オペレーションです。
ムダに余分な仕入れをしないと言うことは、
ムダな作業を発生させないと言うことになります。
荷受け作業、保管作業、作り過ぎ、出し過ぎ、見切りや廃棄処理作業などの削減による作業人時削減、商品ロスの低減、保管場所の削減など、多くのコストを削減できます。
このことを理解して、現場の在庫を確認することを強くおすすめします。
お客さまからの信用信頼を獲得し、ムダなコストを削減する。
在庫削減は、会社を強くするための業務改善の最重要課題なのです。
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■ 参考記事はこちらから、ご覧ください ⇒ スーパーの営業戦略
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