日本の製品は、絶対的な信頼を得ている
先頃、私のクライアントの店舗で、ある企画を行った。
競合がひしめき合う環境で、どうしても価格競争に陥りやすい。
事実、この店舗でも、かなりその状況に陥っていました。
訪問当初は、野菜や鮮魚の鮮度が悪く、
店舗側は、「安く売らないと客が来ない」と、価格一辺倒の考え方になっていました。
お客は、決して価格だけで買い物をしているわけではない
この店舗では、このことは、すっかり忘れ去られていた様に思います。
業績が悪いチームに多いことは、自分側の考えで店をつくっているということが有ります。
「安く売らなければ、売れない」
それは、全くの間違いです。
NB(ナショナル・ブランド)の商品でも、信用のある温かく対応してくれる店員さんのいる店では、安売り店より高くても売れていきます。
ましてや、野菜や鮮魚、精肉など生鮮品になれば、確実に信用信頼のある店を、お客は選別して、そこで買い求めるでしょう。
「価格だけのお客もいる」
それも事実です。
しかし、そこをターゲットにしていては、お店に将来はありません。
勿論、安く売るための作業改善や、仕入に力を入れることを怠ってはいけませんが・・・。
愉しい店には、お客が集まる!
野菜や鮮魚の鮮度もアップし、安定している状態になってきました。
しかし、競合状況が依然厳しい状況に有ります。
そこで、私は、
「愉しい」「嬉しい」「面白い」という様なことを感じてもらえる企画を提示しました。
⇒個性豊かな、専門店さんに出店頂いた
具体的には、写真に有るようなこだわりの有る専門店に依って頂き、店頭でミニショップを開いていただきました。
第一回目でありながら、あいにく朝から天候が思わしくなく、午後になって少し回復して、徐々に客足も増えてきました。
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⇒若手の八百屋、こだわり野菜も数多く販売
⇒鮮魚部門も店頭で、旬のカツオのわら焼き
⇒素材にこだわった、完熟素材のジャムやはちみつ
賑やかな店頭で、久々にお客様同士や子供たちの笑い声が響いていました。
今回、初回ということも有り、準備不足は否めません。
二回目以降は、店舗数も増やし、新聞折り込みチラシも大々的に宣伝します。
続ければ、間違いなく評判を生むような企画になるでしょう。
なにより、
お客様が愉しんでくれるでしょう。
“お客様目線”が、商売を発展させる
私は、数千億円のリージョナル・チェーンから、ローカル・チェーン、高級スーパー、高質スーパー、片田舎の一店舗10億円にも満たない会社、各種公共団体など、業務改善のコンサルティングをさせて頂いています。
全てにおいて、“お客様目線”が企業の発展の元です。
公共団体も例外ではありません。
例えば、小料理店で、料理は普通でも、愛想の良い女将が何時も対応してくれる店は流行ります。
料理は良くても、対応が逆では、何れお店は、無くなるでしょう。
価格が安いだけなら、いうまでもありません。
スーパーマーケットはセルフサービスです。しかし、ノン・サービスどは有りません。
「愉しい」「嬉しい」「面白い」という様な情緒的な部分に焦点を当てて、お店づくりを考えてみると、今までに見えなかったことが見えてくるのではないでしょうか。
優しい、温かい挨拶。
清潔感のある売場。
徹底した鮮度。
品切れを無くす。
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単なる決め事としてではなく、「愉しい」「嬉しい」「面白い」を感じられる店にするために。
セルフサービスですが、そこにいるのは、店員もお客も “人と人” です。
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