自宅で暮らし続けるために、保佐人の利用を ☆成年後見vol.11③☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
2015年2月14日土曜日、13時より17時まで、大阪司法書士会館において、
研究発表会が開催され、大阪・京都・滋賀・兵庫の司法書士が参加しました。
私は、成年後見班として、レジュメ作りを担当。
親族に後見人となる人がいる場合は、もうそれで心配ないという思い込みを取り去って、
親族後見人と本人の生活が成り立つように、成年後見制度の活用が力になれることはないのか、
多数を占める親族後見人にスポットライトを当て、その悩みや実態を知ることで、
日本の成年後見制度の状況を把握し、その研究結果を社会に還元していきたいという
成年後見班からの発表も無事終わりました。
また、経済学の視点から、同志社大学 橘木俊詔(たちばなき としあき)教授の基調講演、
「無縁社会になった原因とその対策」では、
血縁、地縁、社縁という三つの縁が崩れて無縁社会となった日本において、
自助、共助に多くを期待出来ない以上、共助と公助の役割を重視するしかない。
社会保障給付費がGDPに占める比率が、日本は世界の先進国で最低レベルと聞けば、
増税の是非以上に、その使い途が大切だと考えさせられました。
介護をする人や、成年後見制度を支える人に、ボランティア精神を求め続けるだけでは、
志ある人達が疲弊して、担い手がなくなってしまうのではないかという危機感を抱いていました。
予算を付けてもらいたい。
働き盛りの子が、介護を必要とする親を抱えながらも、
働いて、楽しんで、休息して、社会の中で、充実した日々を過ごすことをサポートする
制度を整えて欲しい。
厚生労働省平成25年国民生活基礎調査の概況によれば、世帯人員は、2.51人と減少。
自助するには、家族が、やせ細りすぎています。
厳しいですが、介護離職が企業リスクであることを自覚して、
会社自身の問題として高齢化社会に対する体制を整えてもらいたい。
などと、考えました。
最後は、谷町6丁目の釜戸ダイニング縁で、懇親会。
店の階段を降りると、なぜか石垣が。
石垣の向こうに、本物の、大阪城の空堀が残っているそうです。
最後は、次期阪神タイガースの監督は誰だ?とか、
橘木先生を中心に大いに盛り上がってお開きとなりました。
司法書士佐井惠子
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