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成年後見人に対する費用は? ☆成年後見vol.10⑲☆

2013年9月30日

テーマ:成年後見 申立のツボ

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 成年後見 手続き

こんにちは、司法書士佐井惠子です。
成年後見制度を利用するかどうかを考える上で、いったい成年後見制度を利用すると
いくらかかるのか?
年金で払えるのか?そこが一番関心のあるところだと聞きました。

成年後見制度は、一部のお金持ちのためのものでしょうか?
いいえ、そうではありません。
誰もが、一人ひとり、尊重される社会であるために、この制度は設けられています。
成年後見人は、ご本人の財産の管理と身の回りの環境を整えるために家庭裁判所より選任された代理人です。
財産管理が主だと思われるかもしれませんが、
むしろ、ご本人の身上監護のための、財産管理がメインといってもいいでしょう。
財産の多少で、その必要性の有無が決まるわけではありません。

第三者後見人が後見人となる場合、報酬がゼロということはないでしょうが、
ご本人の財産をみながら、家庭裁判所が判断して報酬を付与することとなります。
確かに、国民年金だけで生活費も後見人の報酬もまかなうというのは、なかなか厳しいですね。
裁判所としては、その方の年金や預貯金その他の資産をみながら、
後見人の報酬で、その方の財産が無くなってしまうようなことにはならないように
判断しているように思います。

実際、仕事をしている私たち自身も、明確には分かっていないのです。
成年後見制度に対する理解が進んでいないことによる労力たるや、
裁判所は分かっていないのではないか・・・なんて思うこともありますが、
仕事のやりがいに励まされて、頑張っています。

親族が後見人となる。あるいは、第三者後見人と親族後見人が業務を分担する。
そういう工夫をして、後見人の報酬を抑えることも考えてみてはいかがでしょうか。
成年後見制度の利用を考えるということは、何らかの心配な状況があるということです。
成年後見人が扇の要につくことで、被害から本人を守り、生活環境が改善されます。
報酬の心配も含めて、先ずはお気軽に相談下さい。

笑顔の和が広がりますように
司法書士佐井惠子
http://sai-shihou.jp

この記事を書いたプロ

佐井惠子

家族の問題(成年後見、相続、信託)の専門家

佐井惠子(佐井司法書士法人)

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