後見制度支援信託に関連して ~信託と預金の違い~ ☆成年後見vol.9⑰☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
月に一度、後見人(保佐人)の仕事として、ご本人に面会に行っています。
今日は、グループホームに暮らす60歳代の男性Aさんをお訪ねしました。
私は、Aさんの保佐人をさせていただいています。
営業の仕事を長年に亘ってなさっていたAさんは、とても話好き。
趣味の話や、十八番の入社試験のときのエピソードなど、
生き生きと張り切って働いていた若い頃の話は尽きません。
今日も、リビングルームでお話しをしていますと、同じく、そちらで暮らしておられるBさんも加わって、
しばしおしゃべりを続けました。
行く度に、施設の方には、私のことを「私の孫ですねん」だとか、「娘です」だとか、
あるいは「嫁です」等など、紹介されます。
今日も、「私の孫ですねん」と、Bさんに紹介をしていただいて、
色々とおしゃべりをしていると、
Bさんが、本当に素敵なことを仰って下さいました。
「Aさんが、今まで全うに暮らしてきたから、こうして、訪ねて来てくれるんや。」
「Aさんは、ちゃんと、人と付き合ってきた、いう証拠や。」と。
もちろん、私は孫でも、子どもでも、ましてや嫁さんでもありませんが、
Aさんのご家族の配慮によって、私も加わったサポート体制が出来上がっています。
一人で全てを担うのは、負担が大きいでしょうが、
ご家族や第三者である保佐人が協力しあい、補い合って、
何とか、穏やかな日々を過ごしていただきたいと思っています。
Bさんも、素敵なことを言って下さって、今日は、私も嬉しくなりました。
司法書士佐井惠子
http://sai-shihou.jp