親族後見人でなく、専門職後見人が選任される場合 ~☆成年後見 vol.8①☆~
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
2011年9月15日朝日新聞で紹介していた本。「認知症とともに~家族が認知症になったら~」
早速、アマゾンで取り寄せて、読んでみました。
そろそろ一人暮らしが難しくなってきているご本人に、施設を探そうとしていますが、
施設に移る時に、部屋にご本人の物を持ちこむことで、自分の居場所だと納得してもらえるのですね。
「急に、模様替えやバリアフリーをしない」「使い慣れた器具はなるべくそのままに。」
そして、「IHクッキングヒーターだけは早めに!」は、大きく頷いてしまいました。
病気の理解と、それによって起こる認知症の人の心の中の理解が大切。
やっぱり、理解しにくい行動にも、ちゃんと原因があると、コンパクトに解説されています。
最後の、「私の介護 私の看取り」を読むと、
介護の方法、看取りのかたちに、決まった正解はないのだと確信します。
本人と家族にとって、一番良いと思ったことをすればいいということがわかってきます。
成年後見の相談を受けている友人の言葉に、私の心は共鳴してしまいます。
「親の認知症のことだけは、重たくて考えるのを逃げてしまう・・・。」
家族の心に寄り添うことも、求められています。
司法書士佐井惠子
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