後見人が保証人にならない理由 ☆成年後見 vol.5⑮☆
みなさん、こんにちは。司法書士 佐井惠子です。
最近、「タクティールケア」という言葉を知りました。
手足や全身にオイルを使って柔らかく手をあてていく、認知症の緩和ケアの一つです。
興奮状態や不安感・痛みなど様々な諸症状の緩和に効果があるそうです。
私は、親しい人に会う度に、私が後見人となっている方のために何かして差し上げたい。
食べ物もファッションも彼女を喜ばせることはできないけれど、他に何かないかしら・・・
マッサージはどうかしら、気持ちがいいだろうし、それが刺激になってくれたら・・・等と呪文のように話していました。
その呪文に現れた、素晴らしい魔女!?
ではありませんが、素敵なエステティック会社の社長さんに出会い、
マッサージの抱負な知識と若い社員さんのデイサービスでのボランティア活動に対する思いを伺って、この方ならとお任せしたのでした。
その後、特別養護老人ホームのスタッフの方も、ベビーオイルでマッサージをして下さるようになって・・・、
昨年末には、しっかり目を開けて発語まであったという、嬉しい報告がありました!
私が当初、「タクティールケア」を知っていたわけではありません。
今回は、素人の思いを、その道のプロがかなえて下さったのだと思います。
施設のスタッフの皆さんの、介護への前向きな姿勢もあります。
そういう意味で、私はありがとうございましたとお礼申し上げるしかありません。
後見人の仕事は幅広く、その全てにプロでいることはできません。
様々な方のお力をお借りしてご本人を支えていく、そういう仕事なんだと思います。
司法書士佐井惠子