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長屋住宅と共同住宅 オートロックの必要性について

2022年6月15日

テーマ:長屋リフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 中古物件 リノベーションリノベーション工事

長屋住宅を専門にリフォーム工事を手掛けていますが、長屋住宅と共同住宅を混同されているということがよくあります。
長屋住宅も共同住宅も大正、昭和の時代から建てられた集合住宅には変わりはありませんが、その形態は同じではありません。
長屋住宅とは1棟の建物に複数の独立住宅が集まって建てられています。そしてそれぞれ専用の玄関があって道路に面しています。また建物内の共有する廊下や階段、エントランスなどはありません。あくまで独立した個別住宅の集合体として定義されています。





変わって共同住宅とは、「独立した複数の住戸が、共有部分を有し1棟の建物内に集まっている住宅」です。同じように聞こえますが、マンションやアパートの総称であり、集合住宅と呼ばれることもあります。共同住宅の特徴としては、建物内に住戸ごとの独立した専用部分があるほかに、住宅で暮らす住人が共同で使用可能な共用部分が設けられているという点が挙げられます。共用部分に分類できるのは、エントランス・エレベーター・共用廊下、さらに共用階段・管理人室・集会室などです。
なおエントランスがなく住戸に直接出入りできるテラスハウスやタウンハウスなどといった住宅も、長屋に分類されます。また、メゾネットのテラスハウスやコーポ、ハイツなどは厳密には共同住宅と分けて考えるのが一般的です。





共同住宅という言葉がマンションやアパートの総称であるならば、「マンションとアパートはどう違うのか」と疑問を持つ人もいるでしょう。実は、マンションがどういった物件なのか、アパートがどのような物件なのかについて明確な定義はありません。しかし、マンション・アパートという呼び方を便宜上使い分けるため、ある程度の定義づけをしています。
マンションは、耐火構造で建てられた住宅を指すのが一般的です。鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造などの建物がこれに当たります。日本で多く見られるマンションのような共同住宅は、アメリカでは「アパートメントハウス(apartment house)」などと呼ばれます。こうした言葉が誤って伝わった結果、日本ではごく普通の共同住宅をマンションと呼ぶようになりました。
日本では、建物の階数・雰囲気・設備のグレードなどによって、マンションかアパートかを不動産会社が独自に分類していることもあります。また、マンションはより細かく賃貸マンションと分譲マンションに分けることができます。分譲マンションは各住戸を住居者が所有しているため、多くの場合、建物の雰囲気や設備、防音性や遮音性などが賃貸マンションよりも優れているのが特徴です。



アパートは、木造・軽量鉄骨造・プレハブ造などの建物を指すのが一般的です。また、建物の階数で区別しているケースも見られ、2階建てまでをアパート、3階建て以上をマンションとして分類することもあります。ただし、こうした不動産業界独自の基準も絶対的なものではなく、場合によっては木造2階建てアパートの名前が「○○マンション」であることもありえるでしょう。逆に、鉄骨造3階建て以上のマンションであっても、名前が「○○アパート」とつけられている場合もあります。



マンションとアパート以外にも、共同住宅のような建物には「テラスハウス」「メゾネット」「コーポ」「ハイツ」などの種類があります。各建物の定義には微妙な違いがあるので、それぞれにどういった特徴があるのでしょうか。
テラスハウスとは、複数の世帯が平屋及び2階建ての1棟の建物に集まった形状の住宅です。それぞれの住戸には玄関が設けられており、直接外に出ることができます。さらに、エントランス・エレベーター・共用廊下などといった共用部分がないのが特徴です。また、このようにエントランスがなく、住戸に直接出入りができる建物を長屋とも呼びます。長屋にはエレベーターや共用階段などの共有部分も存在せず、各住戸を仕切る壁のみが共有となります。


メゾネットとは、建物の内部に内階段があり、2階以上の構造を持った独立住戸が複数集まった住宅を指します。マンションやテラスハウスなどに多く見られ、内階段によって上下のフロアを使い分けられるのが魅力です。ほかにも、「戸建て感覚で住める」「来客時もプライベートな空間を確保しやすい」「子どもの声や足音に気兼ねするファミリー世帯に向いている」などのメリットがあります。また、構造上ロフトと混同されることがありますが、実際の造りは大きく異なります。
どちらかというと長屋ではなく共同住宅に分類されるとみなされます。コーポ、ハイツも同様にアパートや満床んと呼ばれる場合もあり共同住宅と分類されています。



さてそれでは昨今マンションには必ず搭載されているオートロックについて考えてみましょう。
オートロックはマンション同様共同住宅に必要か否か?

まず、長屋住宅と共同住宅の大きな違いが共用部分があるかないかという点でいえば、長屋にはオートロックは必要ありません。
では古いアパートや○○荘と呼ばれている古い共同住宅の大規模リフォーム時に、オートロックの備え付けは必要でしょうか?
そもそもオートロックとは、建物内に共用玄関のドアがあり、外からドアを開けるためには、鍵や暗証番号などを用いるか、居住者などに内側から鍵を解除してもらう必要があるものをいいます。
ではそのメリットとデメリットは?

メリット1
住居エリアに入れるのは、原則そこの居住者だけ。無関係者は住居エリア自体に侵入できません。
メリット2
しつこい新聞勧誘、訪問営業などに苦手意識を持つ方は多いはず。面と向かって勧誘を断るのが苦手な方でも、オートロック物件であればインターフォンごしでのやりとりになります。インターフォンを切ってしまえばそれまでです。
メリット3.
オートロックは2重にロックされている状態。オートロックと玄関、2つのロックで守られているため、「安全である」と精神的に感じられるのは大きなポイントといえるでしょう。訪問営業や空き巣対策以外にも、特に女性であればストーカーや無関係の人の侵入対策ができるのでより安心感を高められます。

デメリット1
「オートロック=安心」と妄信するのは危険。たとえば居住者がエントランスから居住エリアに入る後に続いて、部外者が一緒に入る可能性は十分に考えられます。
デメリット2
新聞配達が各階まで入れない
部外者だけでなく、新聞配達の配達員も各階まで入ることが出来ません。早朝にチャイムを鳴らすわけにもいかず、結果的に新聞を取っている居住者は、毎朝階下のポストまで取りに行く必要が出てきます。管理組合によっては新聞配達員に対してオートロック(暗証番号形式の場合)の一時的解除を許可していたり、配達員だけに暗証番号を教える、ということをしている場合もあるようです。しかしその場合はセキュリティ低下の恐れもつきまといます。利便性とセキュリティ性、どちらを高めるか考える必要が出てきます。
デメリット3
オートロックなし物件と比べ割高傾向
オートロック有の物件はRC造などのマンションタイプに多く、木造などのアパートではほとんど見かけません。そもそも木造よりもRC造のほうが家賃が割高な場合が多く、そこへさらにオートロック機能という付加価値もついてくると、どうしても割高になってしまうのは否めません。

そのあたりを踏まえ古い共同住宅にオートロックを備え付けるということに大きなメリットはないような気がします。
入居者確保のために付加価値を上げたいということに関してはそれほどの効果は得られないように思えます。
入居者を若い世代にに絞るわけではないならば、他の付加価値を高めた方が得策ではないかと思います。
むしろオートロック設置にかかる費用が家賃に反映するのであれば他に費用をかけるべきではないかと考えます。



古い建物にはその時代の良い雰囲気があります。
その良さを生かした改修でなければ、その良さは人には伝わりません。
時代と時代をつなぐ良さに変えていく、そんなリフォームができたら素敵だと思います。

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この記事を書いたプロ

舘慶仁

古家再生・長屋リフォームの専門家

舘慶仁(リフォームワーク)

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