古家の床下にベタ基礎を打って既存の布基礎とジョイントして構造補強をする

舘慶仁

舘慶仁

テーマ:長屋リフォーム

築50年くらいの長屋の基礎は、布基礎という壁の下にだけ基礎を配置する工法で、床下は土というところがほとんどです。
それは当時の基礎の工法が布基礎しかなかったのが現状でした。
しかし木造住宅における基礎の工法が、ここ20年くらいで「ベタ基礎」と呼ばれる、建物の底板一面を鉄筋コンクリートで支える基礎(耐圧盤)に変わってきています。
ベタ基礎は家の荷重を底板全体で受け止め、建物を支えるため、負荷が分散して安定性に優れることになります。
現代の木造住宅で一般的となっている基礎の方式がこのベタ基礎です。
そこで古家のリフォームの際、構造体の補強を考えると、予算をかけて既存の布基礎と繋いでベタ基礎を設置する事例が増えてきました。


まずは床下に防湿シートを敷き詰め、既存の布基礎にした穴を置けてアンカーを打ち込みます。


鉄筋付きのアンカーを打ち込みます。


そして地面にワイヤーメッシュを敷き詰めてワイヤーメッシュ同志を結束していきます。


もちろん布基礎に位置込んだ鉄筋も結束してつなぎます。
こうすることで布基礎とベタ基礎が一体になり強度を作ります。


すべてに準備ができたら生コンを打設します。


生コンを均していきます。


完成です。

このように既存の布基礎と床全体に打設した鉄筋コンクリートとベタ基礎が一体化され、建物に強度が増し耐震化につながります。
また床下にコンクリートを打つことで、床下からの湿気を抑えることになり、構造体の腐食防止やシロアリ対策にもなるのです。
古い家を直すとき、現代の工法を組み入れることによって建物は強度を増して甦るものなのです。

実録!!古家の腐った柱の再生法!
古い長屋を現代の暮らしに合わせたリフォーム
劇的に変わる!こんなにボロい長屋の外観がリフォームワークの長
長屋、古家を再生し、建て替えの1/3の価格で新築同然に住める

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

舘慶仁
専門家

舘慶仁(リフォームアドバイザー)

リフォームワーク

長屋などの古家を専門に、お客さまの予算と必要性に応じてリフォームする確かな技術力は、数多い経験による低コスト化と、社内外のチームワークによるトラブルのない工事で、古家を現代的に住みやすく再生します。

舘慶仁プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

古家再生・長屋リフォームの専門家

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪の住宅・建物
  4. 大阪のリフォーム・内装工事
  5. 舘慶仁
  6. コラム一覧
  7. 古家の床下にベタ基礎を打って既存の布基礎とジョイントして構造補強をする

舘慶仁プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼