ペットと快適に暮らすアイデアをいろいろ考えながらリフォーム

舘慶仁

舘慶仁

テーマ:ペットリフォーム

少子化の波はますます拍車をかける一方で、ペット人口は急増し、小中学生の子供がいる家庭よりも、ペットの犬猫と暮らしている家庭の方が多いという現状があります。こうした中、これからの日本の住まいとして必要とされるのは「一人もしくは二人暮らしでペットOK」という世帯。
ファミリー層向けの戸建て住宅やマンションがまだまだ新築されていますから、このままいくと「広さを持て余す家」が大量にストックされていくことになります。そして持て余したスペースはどんどん納戸化し、やがて塩漬け状態になってしまいます。
スペースを「持て余す」のではなく「ゆとり」として使えるように住み方から考える時期に来ているように思います。
そんな背景をふまえてペットとの暮らしを考えてみましょう。
まずは家の中でどこまでをペットと一緒のゾーンにするか?
昔は家の外に犬小屋があり、犬は番犬として外で暮らす、猫は屋内に居座るというのが通例でしたが、最近はペットも家族の一員として犬も一緒に建物内で暮らす風潮になって来ています。
ペットは家族という概念からゾーン分けを行わない場合もありますが、ゾーン分けをする場合はなんらかの侵入防止策が必要です。普通のドアだとドアノブに飛びついて開けてしまうペットたちは多く、後付けの柵はあまり得策とは言えません。カギ付き引戸などで対策をするのがいいでしょう。
就寝スペースについてもそれぞれの好みを考慮するとペットたちは穏やかに過ごせます。猫も犬も日当たりが好きかというと必ずしもそうではなくて、日陰で涼しいところが好きな場合もあれば、感触が冷たい石やタイル貼りのところを好む場合もあります。それぞれの好みを踏まえた場所づくりを考えるのも楽しい作業です。
トイレスぺースもいろいろ考える部分が多いです。トイレスペースの床や壁材は汚れるのを前提に、そこだけ張り替えが可能なように考えおいた方が無難です。かさばるペット用品の収納も近くにあると便利です。
動物は本能から排泄する場所の近くで食事をすることを嫌がります。よくペットゲージの中にトイレと水とエサ皿を置いてあるのを見かけますが、やはりペットにとっては迷惑なものなのでしょうか?
やはり設計の段階でペットのトイレとエサ場は分けて考えた方がいいのかもしれません。
さらに、ペット専用のトイレを置く場合には、専用の流しを設けたり、換気扇を取り付けたり、ニオイ対策も考えましょう。

弊社では猫ちゃんの専用トイレとしてサッと流せる猫ちゃんトイレというのを考案しました。
猫ちゃんのトイレが廊下やリビングなど目に着くところにあると、急な来客のときに困りますね。
猫ちゃんのトイレを目につかず、猫ちゃんが自由に用をたせてしかもトイレットペーパーでさっと流せるペットトイレのアイデアです。

壁紙はペットのひっかき傷がつきやすい床から高さ1mほどをペット対応の丈夫なクロスか、ビニールシートで対応するといいでしょう。
床材についてはペットの足の負担を考えて滑りにくいものを選ぶのもペットに対する愛情のひとつです。またペットが水をこぼしたり、おしっこをしても問題ない耐水性、耐アンモニア性のあるものを採用するといいでしょう。
ペット対応フローリング材としておすすめなのが丸玉産業株式会社のニドムエコという商品です。
ペット対応フローリングとしては各メーカー、数種類販売されていますが、価格と品質という両面から見ておすすめの商品だと思います。

ペットの居場所は人の集まるリビングが理想ではありますが、人の出入りが多すぎて心休まらないところでは問題です。
ペットが喜ぶちょっとした工夫をするのも飼主の愛情です。


ペットの出入り口を設置
ドアを閉めていても部屋の行き来ができるようにペット専用の出入り口をつけるのもアイデアのひとつです。


梁を利用したキャットウオーク
猫の場合、部屋の高さを生かし、猫が歩ける柱やタワーを設置したり、梁を活かしたキャットウォークを作ってやると上下運動することができとても喜びます。

ペットは家族
家族が暮らしやすい環境を考えて色々アイデアを出すことはとても楽しいことです。
いつまでも大切な家族と一緒に暮らせるようにいろいろな工夫をしてみてはいかがでしょうか?

ペット用トイレを考える!?
快適な住み心地のいい家とは?
掃除のしやすい家にリフォーム
和室の活用法

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専門家

舘慶仁(リフォームアドバイザー)

リフォームワーク

長屋などの古家を専門に、お客さまの予算と必要性に応じてリフォームする確かな技術力は、数多い経験による低コスト化と、社内外のチームワークによるトラブルのない工事で、古家を現代的に住みやすく再生します。

舘慶仁プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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