築40年の長屋を快適に住む為の低価格リフォーム 尼崎市事例
大阪市内には当時の住宅政策として建てられた、築100年にもなる長屋住宅が今なお多く存在します。
大阪では大正の末期から昭和にかけて都市計画法の一環として、市街地の拡大として近代長屋が多く建てられました。
大正末期の都市計画法を受けて始まる土地区画整理事業は、大大阪新開地(だいおおさかしんかいち)と銘打ち、サラリーマン向けに長屋建ての貸家が多く建てられました。なかでも現在の大阪市南部の洋風、和風などの様々な意匠を凝らしたユニークな外観や、商店街に面した店舗付き長屋などが建てられ新しい風景を作り出しました。
その中には今でも住まれているものもあれば長い間放置されている空き家もあります。
大阪市内では、各地域特性を生かした長屋の活用が新しい町おこしとして注目されています。
例えば北区中崎町
大阪の梅田から徒歩で8~10分程度で到着する中崎町界隈。
昭和の香りが漂う中崎町界隈には、長屋形式の町屋が立ち並ぶ場所があり、安価な家賃も手伝って、若者たちの熱い視線が注がれています。
中崎町界隈には、お洒落な店も多く、長屋などを改造した喫茶店、レストラン、古着屋、雑貨店、事務所などがあります。
中央区空堀超界隈
松屋町筋と上町筋の間にある空堀商店街は、庶民が暮らす長屋を中心に発展してきました。
空堀商店街をはさんで南北に立ち並ぶ長屋は、長い歴史があり、独自のコミュニティが存在します。
ここには、直木三十五の碑や榎木大明神があり、これらを巡る散歩のコースも人気です。
平成13年に地元の建築設計事務所や不動産会社などが協力して、空堀商店街界隈長屋再生プロジェクトが発足され、まち歩きワークショップやアート展をはじめとする様々なイベントが開催されたり、街の雰囲気に合った、雑貨店やカフェ
等が長屋を改装して営業しています。
新世界
当時隆盛を極めたルナパーク、現在の新世界の南側にある動物園前商店街もまたルナパークの隆盛とともに栄えた商店街でした。しかし年月の移り変わりと西成区の様相の移り変わりとともに、シャッター商店街と変わり、そしてさらに労働者の受け皿として推移してきました。
また近年では新しい観光スポットして外国人観光客が多く訪れるスポットでもあります。
労働者の街と観光スポット、このつたつの側面から飲食店、特に居酒屋が多く営業されています。
改装前の状態。
築80年、そして約30年以上空き家の状態でした。
街の雰囲気に溶け込んだ居酒屋にリニューアルしました。
おでん、お好み焼きがおいしいお店で連日にぎわっています。
店内の様子。
築80年物古い建物でもその地域に人が住み、そこに息づく人たちのニーズがあれば建物は古くても再生させることができ、活用することによって建物は息を吹き返えします。
そしてその地域の特性を生かした活用が、新し町づくりへと発展していくのです。
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