町屋の住宅購入時の注意点は劣化と耐震性
京町家などと比べて認知度は低いですが、大阪市内には町屋をはじめとする古民家群があります。
大阪の古民家群は大阪市内に点在し、大きなものから再生しようとする動きもあります。
大阪市の古民家はぜいたくな部材を使っているものもあり、歴史的な価値も高いといわれています。
大阪市住吉区の長峡町や帝塚山にある町屋などの古民家群ついて
住吉区は、大阪では珍しく大部分が住宅地となっている地域で、住吉大社や大依羅神社があります。
住吉大社は、1800年もの歴史があり、貴重な建造物としても有名です。
住吉区は、鉄道の路線が複数交差し、JR西日本をはじめ南海電気鉄道、阪堺電気軌道などがあり、交通の便は良いエリアです。
明治15年に安立新田から改称された長峡町(住吉区)にある岸辺橋の近辺には、蔵や古民家が点在し、慈光寺の美しい白壁が印象的です。
一方、住吉区の高級住宅街・帝塚山は、明治時代から裕福な商人が住んでいました。
そのため、現代でも古風な豪邸が立ち並びます。
大阪市中央区の谷町にある町屋などの古民家群について
谷町6~7丁目付近には、太平洋戦争の空襲を逃れた古い伝統的な町屋が現存し、大正末期から昭和の戦前に建築されたものが多いといわれています。
ビルが立ち並ぶ長堀通りから一歩路地に入ると、2、3軒つながった棟割りの長屋があります。
また、格子窓がある2階建ての古民家も目立ちます。
このあたりには、古民家を改築した画廊をはじめ、カフェ、雑貨などの店舗も点在し、明治5年に建築された伊藤邸は有名で、立派な建屋はひときわ目立ちます。
大阪市平野区の喜連や平野本町にある町屋などの古民家群について
江戸時代、綿の生産や平野川を使った水運による流通といった役割を果たしていた平野地区は、この地域では重要な自治都市でした。
そのため、この地区には、裕福な商家や豪農、豪族の子孫などの邸宅がありました。
今でも、喜連(平野区)にこれらの邸宅の名残りとして古民家が残っており、大きな古民家群を形成しています。
一方、平野本町(平野区)にある平野本町通商店街は、典型的な大阪の下町の商店街です。
この商店街の中程に全興寺、全興寺の境内を抜けると平野郷・歴史のまちなみ館があります。
全興寺には薬師堂があり、かの有名な聖徳太子が薬師堂を建立したという伝説があります。
平野郷・歴史のまちなみ館では、この地域の歴史が学べます。
このような大阪の下町には、昔ながらの町屋が立ち並んでいます。
築80年の長屋の再生事例 外装編
築80年の長屋の再生事例 内部2階編
築80年の長屋の再生事例 1階店舗編
長屋リフォーム 屋根の葺き替え