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リフォームの際キッチンやユニットバスを施主支給する場合の注意点

2014年12月4日

テーマ:水廻りリフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

通常リフォームでは、施工業者が設備や建材を手配して施工しますが、施主様が自分で設備や建材を購入して施工業者に取り付けてもらうという方法が最近増えています。これを『施主支給』と言います。
施主支給でよくあるケースは、自分で購入したこだわりの洗面ボウルやステンドグラス、タイルなどを現場に持ち込んで取り付けてもらう事。特にアンティークや海外の製品など、一般的に流通しないものや、思い出の品などをリフォームに生かすことは素敵なことだと思います。
しかしそうした小物にとどまらず、「システムキッチンや、ユニットバスなどの住設物も自分の好みで選びたい」という声もよく聞きます。たとえばサンワカンパニーやアドヴァンのようなネット販売をしている設備・建材商社は表示価格=購入価格で、比較的安価なので人気があります。
しかし、そうした小物以外の施主支給は、結構ハードルが高くなります。まずカタログやショールームで希望の商品を選び、現場状況に合わせて必要な部材を自分で発注する必要があります。発注時に現金で決済するのが一般的で、もし発注ミスをしても自己責任なので返品や交換ができません。
また納品のタイミングが問題になることもあります。たとえばシステムキッチンの設置予定日に合わせて手配しても、リフォームは工程が変更することがよくあるため、、まだ床が完成していないのに搬入されてしまう事態が起こりかねません。配送日の変更には追加費用が掛かることもあります。
ユニットバスに関してはもっとハードルが高いです。ユニットバスの採寸はとてもシビアです、有効寸法、窓や梁の位置、ドアの位置やパネルの割り付けなど、経験者でなければとても発注することはできません。
またユニットバスは組立て施工は大抵メーカー施工なので、メーカーの現地調査の上、発注・組立というのが通常の流れです。ネット販売で商品だけ納品され、組立ての手配のみを施工業者に依頼しても、責任施工という観点からは外れてしまいます。


ユニットバスの現調の様子
シビアな採寸が要求されます。

通常、施工業者がメーカーの製品を手配する場合は、担当者がこうした手続きをすべて行ってくれるので、それと比べるととても面倒な作業になります。
もしそうした設備を購入するのであれば、施工業者に設備を指定して、手配を代行してもらう方法があります。一般的には購入価格の数%程度の経費を求められますが、手間とリスクがなくなるので安心です。
ただ中にはそうした手配を嫌がる業者もあるので、事前の打ち合わせが必要です。
ちなみにエアコンは家電量販店に工事も一緒に依頼する方がコストを抑えられます。リフォーム業者には壁の補強と専用コンセント、スリーブの設置だけを依頼しましょう。


弊社浴室リフォームの施工事例はこちら

お問い合わせ 電話:0120-41-5858  Eメール:info@r-work.jp 舘まで
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この記事を書いたプロ

舘慶仁

古家再生・長屋リフォームの専門家

舘慶仁(リフォームワーク)

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