ハラスメントの原因はそれぞれの「べき」

真田直和

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テーマ:人事制度

先日、株式会社パーソル総合研究所が職場のハラスメントに関する調査を行い、その結果を公表しました。
全国の20~69歳男女の就業者28,135人を対象に実施したものだということです。
この調査は職場のハラスメントに関する実態・課題について定量的なデータで提供しています。

調査結果のポイント


1.ハラスメント被害の経験
ある 34.6%
ない 65.4%

2.ハラスメント被害の実態(5位まで 「1」で「ある」と答えた人対象)
自分の仕事について批判されたり、言葉で攻撃される   65.1%
乱暴な言葉づかいで命令・叱責される          60.8%
小さな失敗やミスに対して、必要以上に厳しく罰せられる 58.8%
自分の仕事ぶりが低く評価され、成果を認めてもらえない 51.2%
職場内で、必要な情報を教えてもらえない        50.1%

約4割の人がハラスメント被害の経験があるようで、実態も言葉での注意・指導と思われる行為が多いですね。
このことからも多くの企業で管理職などを中心に、ハラスメント研修を実施しています。
そこではどのような行動がハラスメントになるか理解することが中心で、それはとても大切なことです。

しかし、頭で理解しても怒りにより、感情的な気持ちを抑えることは難しいですね。
ではどうすれば良いのでしょう。
そもそも怒りの感情を抑えることはできないと思います。
怒りの感情を抑えることではなく怒りの範囲を広げる、それは自分の考えと他人は違うことから理解することがとても重要です。
自分の「・・・べき」があると思います。
しかし、それは他人の「・・・べき」とは違うのです。

それを理解したうえで、どうしても譲れない出来事だけに怒り、そして、うまく注意・指導できるように心がけることがポイントになります。

調査結果の詳細は下記でご覧いただけます。
https://q.bmd.jp/91/266/7231/88105

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