「会社を守る就業規則」は要らない~就業規則を作るのは何のため?
「服務規律」において一般的に書いてある内容とは
就業規則の中で必ず出てくる「服務規律(規定)」。
そもそも「服務」とは何でしょうか。
辞書によると、「職務・任務に服すること」。どちらかというと、
“社員が会社に服従する”といった意味合いが含まれています。
【参考動画:就業規則 服務規律 服務ってなに?(YOUTUBEわかりやすい就業規則チャンネル)】
モデル就業規則ではどんな内容が盛り込まれているか
厚生労働省が発表しているモデル就業規則によると、
服務に関しては次のとおりの内容が書かれています。
1.服務の原則
2.遵守事項
3.職場のパワーハラスメントの禁止
4.セクシュアルハラスメントの禁止
5.妊娠・出産・育児休業・介護休業等に関するハラスメントの禁止
6.その他あらゆるハラスメントの禁止
7.個人情報保護
8.始業および就業時刻の記録
9.遅刻、早退、欠勤等
これらの項目を見ると、服務規律とは職場秩序を守る、
言い換えれば働きやすい職場にするために守るべきことがらということが言えます。
オススメの服務規律見直し方法・事例紹介
私たちが服務規律を考えるとき、こんな問いかけをします。
働くうえで守っていきたい約束事、大切にしたい考え、
一緒に働きたい仲間の行動はどんなことでしょうか?
この問いで、会社のカラーが出てきます。
プロフェッショナルな仕事を追及している組織、
仕事内容より、人に対する思いやりの色が強い組織etc…
このように「ワーク」で考えることもあれば、
アンケートを取って集約していく、あるいはプロジェクトメンバーで意見を出していくこともあります。
それらを最終的に、就業規則に反映させます。
【例】
《株式会社Moutain Gorilla(大阪府大阪市・IT業)様》
※こちらの会社様では、自社をMGと呼ばれ、社員のことを「ゴリラ―」と表現されています。
いま世の中で見直しが進んでいる「働き方」。
まさに「現在の自分達の働き方」そして
「どのような働き方が良いのか」を考える機会であるといえます。
マニュアル化、オートメーション化などのハード面の改善だけでなく、
自分たちがどのようなことを大切に働いているのかというソフト面を明らかにし、
それを「服務規律」に反映させてみてはいかがでしょうか。
【参考動画:就業規則 服務規律の「遵守事項」って何?組織活性に活かす方法は?】
■まとめ
今回は「服務規律」について見てきました。
ポイントは次のとおりです
・服務規律は、一般的に「遵守すべきことがら」が書かれていることが多い
・服務規律、見方を変えれば「働くうえで大切にしていることがら」と言える
・自分たちの働き方を考えることで、組織活性につなげてみては
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