二代目社長の「自分らしさ」と先代との板挟み
同族.家族経営の会社において、二代目社長の使命は「事業の継続」だけではなく「新たな価値の創造」も含まれます。残念ながら、多くの二代目は「このまま会社を成長させられるのか」「組織を安定的に運営し続けられるのか」といった将来に対する漠然とした不安を抱え、使命を全うできる環境には程遠い状況におかれているケースが殆どです。
創業者の時代とは異なる経営環境の変化、社内の複雑な力学、責任の重圧など、二代目社長が直面する悩みは一種独特です。以下、不安の原因とその対策について整理していきたいと思います。
目次
原因①:創業社長と異なる時代背景と経営スタイルのズレ
ニ代目社長の父親世代にあたる創業社長は、バブル期等の「高度成長期」や「市場拡大期」に起業し、直感的かつスピード重視の経営を展開してきた方々が殆どです。
その一方で、現在の二代目が直面するのは「成熟市場」「少子高齢化」「テクノロジー変革」といった構造的な課題に直面しています。そのため、同じ経営手法では通用しないことが多く必然的に「父と同じようにできない」という劣等感を抱きやすい環境に置かれています。
対策:自社の立ち位置を見直し、現在に即した戦略を
二代目は過去の成功モデルに固執せず、現在の市場環境に応じた経営戦略を再構築する必要があります。SWOT分析や3C分析などを活用し「自社の強みをどの市場で発揮すべきか」を客観的に評価し、成長機会を定義していく必要があります。また、DX(デジタル変革)など、新たな経営テーマにも積極的に取組むことで、自らの色を出すことが可能になってきます。
原因②:社員との関係性構築への苦手意識
二代目社長は親族や長年勤める幹部社員との間に上下関係と血縁関係が交錯するため、信頼関係構築が、大変難しくなる場合があります。「本音で話せる社員がいない」「意見が忖度される」といった環境では、どうしても的確な意思決定が困難になります。その結果「自分には経営者の器がないのでは」と不安が大きく募っていきます。
対策:組織風土改革と対話の場
先ずは、組織に「心理的安全性」があるかを点検する必要があります。定期的なフィードバックの場や、部署横断のワークショップを設けることで、社内に“対話”の文化を根付かせることができます。社員の声を吸い取って、日々の経営に活かせば社員の安心感も増し、業務効率も上がっていきながら効果も高くなります。
可能であるならば、外部人材を役員やアドバイザーとして招聘したり、社外の経営者コミュニティに参加するなど、二代目が視野を広げることで、社内での閉塞感を打破でききる下地が整ってきます。
原因③:次世代へのバトンタッチが描けない
二代目は事業を受継いだ立場にあるので「自分の代で事業を衰退させたくない」というプレッシャーがあります。一方、後継候補が不在だったり、育成の方針が定まっていなかったりする場合に「未来への計画が描けず大きな不安」となっていきます。
対策:後継人材の育成と事業承継準備の明文化
後継者が家族か社員かを問わず「どのような資質が必要か」「いつまでに引継ぐのか」といった計画を明文化して、なるべく早く取組みながら社内へ周知する必要があります。
経営者の役割の一つは「次の世代が安心してバトンを受取れる状態を作ること」です。育成は一筋縄では叶いません。計画的な取組みと対話と育成機会の蓄積によって育まれていきます。
結びに:不安は「行動と構想」によって解消
経営者が抱く将来への不安は、決して弱さの証ではありません。会社と社員、そして事業の未来に対して誠実に向き合っている証でもあります。
大切なのは、目をそらさずに「現状の可視化」と「望ましい将来像」の両方に向けて動き始めることです。外部の力を借りることを恐れず、自分なりの経営スタイルを構築することが、安定と成長の両立に必ず繋がっていきます。日々、意識して取り組んでいくことが肝要です。
跡継ぎ(後継・二代目)悩み応援サポート那覇
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