売買契約を解除したい! 「裏ワザ ローン壊し」

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:不動産トラブル

ローン特約


●契約解除の裏ワザ 「ローン壊し!」

他により良い物件があった!、都合により契約を解除したい!「裏ワザ ローン壊し!」
しかし、そのような裏ワザは通用しません!

買主が融資を受ける場合、一般的にはローン(融資)特約付きの契約となります。この特約は、ローンが不成立(承認されない場合)に契約を白紙解除させるものです。

しかし、買主が意図的にローンが不成立になるように仕向けての契約解除は、売主からすれば不公平であり、また不安定な契約となります。(契約はしたが気が変わり解除したい、または、他によりよい物件があったなどの場合)

そこで、契約書では、買主がローンの手続きを怠ったり、故意に虚偽の証明書等を提出してローン承認を得られなくした場合には、ローン特約は適用されないことが明記されている契約書も存在します。
(標準売買契約書には条項として明記されています!)

ローン特約を意図的に用いた解除は、上記のように契約上、認めらない場合もあります。

●実務上、ローン特約付きの契約は、契約前に金融機関へ融資の事前審査を依頼し、仮承認後に契約を締結をします。したがって、意図的な「ローン壊し」は通用しないと考えられます。



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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

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