住宅ローン 無理なく返せる年数と、無理なく返せる借入額は

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:不動産トラブル

無理なくが第一条件です


●融資

投資用シェアハウスをめぐり、過剰融資や賃料収入0円、毎月支払い○百万円など大きな問題となっていますが、住宅ローンの過剰融資も以前から問題視されています。
住宅会社の営業担当は住宅そのものより、どのように融資承認を得るのかが大きな仕事となっています。

勿論、一般的に融資なくして住宅を取得することは困難ですが、やはり無理なく返済できることを一番に考えるべきだと思います。


●無理なく返し続けられる年数は?

「無理なく返し続けられる年数」について考えてみました。現在、金融機関では、「70歳、または75歳、80歳までで最長35年」といった条件が設定されています。

例えば、現在35歳の人が35年返済を続けると、完済年齢は70歳となってしまいます。
公的年金の支給が65歳からで、退職金制度をなくす企業が増えている時代に、70歳まで返済することが本当に可能なのか、慎重に検討する必要がありそうです。

ただし、繰上返済が確実に見込めるのであれば、返済期間をやや長めに設定することも一つの方法だと思います。その場合でも、繰上返済のシミュレーションを行ったうえで予定完済年齢を確認することが望ましいと思います。


●無理なく返せる借入額の計算!

「毎月無理なく返せる額」と、「無理なく返し続けられる年数」がわかれば、「無理なく返せる借入額」が試算できます。
例えば、「毎月無理なく返せる額」が10万円で、無理なく返し続けられる年数が30年で金利1.5%で試算すると借入可能額は約¥2900万円となります。これが「無理なく返せる借入額」の目安となります。

負担の大きいローンを組むと、その後のライフプランに大きな影響を及ぼしかねません。家計に占めるローンの負担割合に気づくことが大切だと思います。

●実際に借入れが可能かどうかは金融機関の審査によります。



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宮本裕文
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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

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