仮登記 その対抗力は?

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:不動産トラブル

仮登記とは 仮だから大丈夫?


●仮登記とは

「本登記をするための要件がそなわっていない場合に、将来の本登記の順位保全のため、あらかじめする登記。」のことをいいます。

仮登記のままでは権利の変動を第三者に対抗するための効力、すなわち「対抗力」がありません。単にその順位を保全(確保)するだけの効力、順位保全の効力しか有しません。

後日に、その仮登記に基づく「本登記」をすることによって、はじめて第三者に対抗力をもつことになります。後に、本登記がなされれば、本登記の順位は仮登記の順位により決まります。


●例えば、
「A所有の土地を、AがBに売却し、Bが仮登記後、AがCに売却し、Cが本登記することは可能です。しかし、Bが仮登記から本登記にすると、Bが対抗力を有し、 C の登記が職権で抹消されます。」

このように、仮登記の付いた不動産を購入することは問題ありませんが、大変危険な取引となります。
「仮登記だから、抹消してもらえば大丈夫!」などと、安易な考えは間違いであり、買受候補の不動産から除外するのが賢明です。



○営業時間 平日9:00~17:00 土曜日9:00~1300  日曜・祝日は定休日です。
○随時、不動産相談の受付をしています。(定休日も可)
○売買・賃貸借のご依頼もお受けしています。
○[[不動産買取ります。 https://mbp-japan.com/okayama/tomisyo/inquiry/pe

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

宮本裕文
専門家

宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

障がい者(心と体)に特化した賃貸住宅専門店です。また、宅地建物取引士として37年の知見を基に不動産のお役立ちコラムを発信中!

宮本裕文プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

住宅確保要配慮者入居支援のプロ

宮本裕文プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼