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大人ピアノ指導法:初心者の強い味方「鍵盤シール」No.3

光畑浩美

光畑浩美

テーマ:講師の養成/大人ピアノ指導法

鍵盤シールを少しずつ外していくには、どのような順番がよいのでしょうか

レッスンを続けていく中で、生徒さんから
「そろそろ鍵盤シールなしで弾けるようになりたいです」
「少しずつシールを外していきたいです」
というご希望をいただくことがあります。

これはとても前向きなお気持ちであり、成長の証でもあります。
ただ、ここで大切なのは、どの順番で外していくかです。
外し方によって、弾きやすさも、その後の上達のスピードも大きく変わってきます。

これまで本当にさまざまな方に試していただき、「どうすれば無理なく、できるだけ早くシールなしに近づけるか」を見てまいりました。
その中で、ひとつはっきりしていることがあります。

右手は、いっぺんに外したほうが弾きやすい

まず右手のエリアです。
「ドレミのあたりから少しずつ外したいのですが、どの音から外せばよいですか」と尋ねられることがあります。

けれども、右手については、実は一つずつ外すより、いっぺんに外したほうが弾きやすい
のです。

つまり、
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドをまとめて外す
という方法です。

少し意外に思われるかもしれませんが、案外このほうが自然に弾けるようになります。
一部だけ残っていると、かえって目がそこに頼ってしまい、全体の流れで音をつかみにくくなることがあるのです。
それよりも、右手は思い切って全部外してしまったほうが、鍵盤全体の位置関係で捉えやすくなります。

左手は、まずC・F・Gを残す

一方で、左手は少し考え方が違います。
左手のエリアは、まずC・F・Gは残しておくのがよいです。

では、左手のシールを減らしていくときは、どうすればよいのでしょうか。
ここで迷われる方が多いのです。

たとえば、
「よく使うC・F・Gこそ外したほうがよいのではないか」
と思われるかもしれません。
あるいは、
「それ以外を残して、C・F・Gだけ先に取るほうが練習になるのでは」
と考えられる方もいらっしゃるでしょう。

けれども、実際にはその逆です。
C・F・Gは残し、それ以外を外す
この順番が、最も上達が早いのです。

つまり、左手は
AやBなど、C・F・G以外のシールを先に外していく
という方法になります。

なぜかと言われると、説明しきれない部分もあるのですが、実際の現場ではこの方法がとても効果的です。
左手は伴奏の土台になることが多く、C・F・Gがひとつの目安として残っていることで、安心して弾き進めやすくなるのです。

鍵盤シールを外すときは、「全部なくす」より「外し方」が大切

鍵盤シールをなくしていくとき、生徒さんはどうしても
「どこから減らせばいいのか」
「少しずつ外したほうがいいのか」
と不安になりやすいものです。

けれども大切なのは、ただシールを減らすことではありません。
無理なく、安心して、弾きやすい形で減らしていくことです。

そのためには、

右手は、ドレミファソラシドをいっぺんに外す

左手は、C・F・Gを残し、それ以外を外す

この流れを覚えておいていただくとよいでしょう。

シールを外すこと自体が目的ではなく、シールなしでも気持ちよく弾けるようになることが大切です。
そのためにも、段階を見極めながら、弾きやすい順番で進めていくことをおすすめいたします。

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光畑浩美
専門家

光畑浩美(音楽教育家)

一般社団法人全日本らくらくピアノ®協会  株式会社PREMUSE

大人のピアノ初心者も、名曲がたった7分で弾けるという独自メソッド「らくらくピアノⓇ」を考案。各地での講座、オンライン講座、講師養成、動画グレード認定、楽譜出版など、国内外問わず活動を展開している。

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