大人ピアノ指導法:初心者の強い味方「鍵盤シール」No.2

光畑浩美

光畑浩美

テーマ:講師の養成/大人ピアノ指導法

鍵盤シールは「どこに貼るか」で弾きやすさが大きく変わります

鍵盤シールを貼るとき、どこに貼るのが最も弾きやすいのでしょうか。
この点は、実はとても大切です。

結論から申し上げますと、鍵盤シールは鍵盤の真ん中あたりに貼るのが、最も弾きやすくなります。

何もお伝えしないままですと、実際に指が触れる手前の部分、つまり鍵盤を押さえる位置のすぐ近くに「ド」「レ」などのシールを貼ってしまわれることがあります。

けれども、その場所に貼ってしまうと、指を置いたときにちょうどシールの上に指が重なってしまい、違和感が出やすくなります。

反対に、あまり奥に貼りすぎると、今度は指先から遠くなってしまい、見ながら弾くにはかえって不便になります。
その結果、弾きにくさにつながり、上達のスピードにも影響が出てしまうことがあります。

ですから、鍵盤の長さのちょうど真ん中あたりに貼ることが、とても重要なのです。

テキストのシールが足りないときはどうするか

テキストに付いている鍵盤シールは、多くの場合、一組分です。
そのため、講座で使う鍵盤に貼ると、ご自宅用の鍵盤には貼れない、ということが起こります。

もしご自宅の鍵盤にもどうしても貼りたい場合は、別の種類のらくらくピアノのテキストをご購入いただき、そこに付属しているシールを活用する方法もあります。

また、「シールだけ欲しい」という場合には、100円ショップの取り外し可能な白いシールを使う方法もおすすめです。
同じくらいのサイズのものを選び、必ず取り外し可能タイプを購入されるとよいでしょう。

シールに文字を書くときの注意点

その際、「ド」「レ」などの文字を自分で書き入れる必要があります。
ここで大切なのは、鉛筆ではなく、黒の太い油性ペンで書くことです。

鉛筆で書くと、実際に指が触れるうちに文字がこすれて薄くなったり、汗でにじんだりして、鍵盤が汚れてしまうことがあります。
そのため、はっきり見えて、にじみにくい油性の黒太ペンがおすすめです。

すぐにはがしたいときの貼り方の工夫

また、シールを貼ったあと、すぐにはがさなければならない場合もあります。
たとえば、ご自身の練習が終わったあと、すぐに子どもの生徒さんが自宅レッスンに来られるような場合です。

そのようなとき、シールをぴったりと貼ってしまうと、爪でこすりながら無理にはがすことになり、鍵盤に負担がかかったり、跡が残ったりすることがあります。

そこでおすすめしたいのが、少しだけ位置をずらして貼る方法です。
鍵盤と鍵盤の間には、わずかな隙間があります。そこに少しかかるような形で貼っておくと、その隙間から指先を添えて、比較的スムーズにはがすことができます。

つまり、あえて少しずらして貼ることで、あとではがしやすくなるのです。
このひと工夫が、鍵盤を傷めずに使うためにも役立ちます。

鍵盤シールは「貼るだけ」ではなく「貼り方」が大切

鍵盤シールは、ただ貼ればよいというものではありません。

どこに貼るか
何で書くか
どうすればはがしやすいか


そうした小さな工夫によって、弾きやすさも、扱いやすさも、大きく変わってきます。

中高年の方にとっては、少しでも見やすく、少しでもわかりやすく、少しでも負担なく取り組めることが、とても大切です。
だからこそ、鍵盤シールひとつとっても、丁寧な配慮が必要になるのです。

レッスンの現場でも、ご自宅での練習でも、ぜひこの貼り方のポイントを意識していただければと思います。

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光畑浩美
専門家

光畑浩美(大人ピアノ指導の専門家)

一般社団法人全日本らくらくピアノ®協会  株式会社PREMUSE

大人のピアノ初心者向け。特許庁登録「らくらくピアノ®︎」で憧れの曲を楽しく実現。オンライン講座や認定講師養成講座を展開。著書累計17万部超、Amazonや全国書店で販売中。

光畑浩美プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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