大人ピアノ指導法:最強となる女性の「口コミ効果」
基本的なレッスン金額設定は、どのように考えればよいのでしょうか
中高年向けのレッスン金額を設定する際には、まず「どこで開講するのか」によって考え方を分けることが大切です。
なぜなら、開講する場所によって、受講者が求めているものが異なるからです。
たとえば、カルチャーセンターや楽器店であれば、重視されるのは学びです。
一方、市民講座やサークル教室であれば、重視されるのは集いや地域交流です。
同じようにピアノを学ぶ場であっても、何を価値として受け取っていただくかが異なるため、金額設定の考え方も変わってきます。
カルチャーセンターや楽器店では「学び」が重視される
カルチャーセンターや楽器店では、まず「しっかり学べること」が求められます。
そのため、講座内容の充実や、どのような学びが得られるのかを明確に伝えることが大切になります。
こうした場では、レッスン金額はやや高めに設定されることが多く、月2回で3,000円〜4,000円程度がひとつの目安になります。
カルチャーセンターでは、3か月前納という形がよく見られます。
そうしますと、3か月分をまとめて支払う金額が、ちょうど1万円を少し超えるか超えないかというあたりが一つの境目になります。
そのため、1か月あたり3,000円前後という設定は、比較的受け入れられやすい価格帯だと言えるでしょう。
もちろん、カルチャーセンターや楽器店によって事情はさまざまですので、実際には地域の施設や周辺の講座を少し調べてみることをおすすめいたします。
市民講座やサークルでは「集い」が重視される
一方、市民講座やサークル教室では、最優先されるのは集いです。
つまり、学びそのもの以上に、「地域の方々が集まり、交流し、仲良くなれること」が重視される傾向があります。
そのため、このような場では、「どれほど上達するか」「どんな高度な学びが得られるか」ということ以上に、
「皆が親しくなれる雰囲気になっているか」「無理なく参加しやすいか」という点が非常に大切になります。
金額も、比較的参加しやすいように設定されることが多く、月2回で1,000円〜2,000円程度が一般的な目安とされています。
つまり、同じ内容を提供しているように見えても、カルチャーと市民講座・サークルとでは、提供の仕方も、受け取られ方も違うのです。
だからこそ、金額も一律ではなく、それぞれの場に合わせて考える必要があります。
サークルは内容によって金額差が大きい
ただし、「サークル」とひとことで言っても、その中身は実にさまざまです。
たとえば、気軽な同好会のような集まりもあれば、経営者の集まり、病院関係の奥様方の集まり、夫人会、老人会など、背景も目的も異なる多様な会があります。
そのため、サークルについては、金額設定を一概に語ることが難しい面があります。
たとえば、経営者の方々の集まりでは、「時間」が非常に貴重です。
そのため、「短時間ですぐに弾けるようになるのであれば、金額はある程度高くてもよい」と考えられることがあります。
その場合には、数万円単位の設定になることもありますし、場合によってはそれ以上の価値として受け取られることもあるでしょう。
このように、サークルは参加者層によって相場が大きく変わります。
ですから、サークルで開講する場合には、「一般的な相場」だけでなく、「その集まりが何を大切にしているのか」を丁寧に見極めることが必要です。
大切なのは、地域の相場を知ったうえで決めること
いずれにしても、レッスン金額を決めるときに大切なのは、まず地域の相場を調べること
です。
カルチャーセンターなのか、楽器店なのか、市民講座なのか、サークルなのか。
そして、その地域ではどのくらいの価格帯が自然に受け入れられているのか。
そのうえで、ご自身の講座内容や提供したい価値に照らし合わせながら、金額を検討していくことが大切です。
高ければよい、安ければよい、というものではありません。
その場に集う方々が何を求めておられるのかを理解し、それに合った金額設定をすること。
それが、長く愛される教室づくりにつながっていくのです。


