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「離婚したいけれど、子どものために我慢してる」の落とし穴

2021年2月17日 公開 / 2021年2月24日更新

テーマ:離婚

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 夫婦問題 相談離婚問題メンタルヘルス 対策

●私さえ我慢すれば・・・

「離婚したいけれど、子どものために我慢してる」

そういう方も多いのではないでしょうか。

「経済的に、シングルマザーになって
子育てする自信がない」

「子どもには、
やっぱり父親の存在が必要なんじゃないか」

「私の勝手で、
子どもに肩身の狭い思いをさせたくない」

そんな思いが
「夫とは一緒にやっていけない」
という気持ちに
ブレーキをかけるんですね。

「私さえ我慢して、
なんとか毎日をやりすごしていけばいい」

「子どもが大きくなって独立したら、
離婚しよう」

「それまでにできるだけお金を貯めて、
離婚できるように準備しておこう」

毎日、自分にそう言い聞かせて、

本当の気持ちをおさえて、ガマンして、
頑張っている方がたくさんいると思います。


●家庭内別居を続けた結果

ただ、一つ心配なことは

子どもが成長すれば、
その時にはお金も貯まっていて、
すっきり離婚できるのかな?というところです。

先日、お友だちからこんなお話を聞きました。

了承をいただいたので、
ご紹介させていただきますね。

* * * * *

ずっと家庭内別居の状態だったけれど、
お金のこともあるし、離婚はしなかったんです。

やっと長男が大学生になったけれど、
一人暮らしをしたいと言いだして。

子どもが3人もいるし、
学費や生活費でいっぱいいっぱいで、
とても一人暮らしなんてさせられない。

彼もそれはわかっているのに、
どうしても家を出たいって言い張るんです。

「これ以上、家にいたくないんだな」
って思ったのと同時に、

まるで、私の気持ちを代弁してるようだと感じました。

そして、気が付くと、
長男は夫と同じような性格になっていました。

夫の暴言を受け続けた長男が、
今度は下の子たちに同じことをしているのを見て、

今、すごく後悔してます。

どうして、もっと早く家を出なかったんだろう・・・

* * * * *

「子どもたちのために良かれと思って
離婚せずにいたことが、
結果的に子どもたちのためになってなかった」

「子どもが小さいころに別れていれば、
子どもたちの心にこんな傷をつけることもなかったのに」

そんなふうに、おっしゃっていました。

そのことに気づいたときの
後悔、つらさ、悲しさは、
とても大きなものだと思います。

でも、その時は、お金のためにも別れない方が、
子どもたちのために最善の選択だと思ったんですよね。


●選んだ道を、最善の道にする

離婚するのが正しいのか、
離婚しないのが正しいのか、

それは誰にもわかりません。

ただ、自分が選んだ道を
最善にする努力をすることはできます。

お金のために、世間体のために、
一緒にいることを選択するのも
悪いわけじゃないと思います。

ただ、夫がイヤでイヤでたまらないけれど、
離婚をしないならば、

せめてその毎日を少しでも楽しく、
心地よく変えていく努力をする、ということです。

両親が憎しみ合っている姿を
毎日子どもに見せたり、

両親のストレスや怒りを
子どもに向けたりするような生活をしない努力。

あるいは、シングルマザーになったら、
お金のために向けることになる努力を、

お子さんたちが、安心して健やかに過ごせる家庭をつくる
努力に向けてみる。

そういうことです。


●覚悟を持って選ぶ

離婚するのも覚悟がいります。

でも、離婚しないことは、
離婚と同じくらい、

もしかしたらそれ以上の覚悟が
必要なのかもしれません。

どちらの道を選んでも、
覚悟をもって進むことで

最善の道にすることが
できるはずです。

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カウンセラー:松尾 聡子

◆ホームページ
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この記事を書いたプロ

松尾聡子

夫婦関係のカウンセリングのプロ

松尾聡子(Le Port(ル・ポール))

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