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「夫を許せないけど、離婚はしたくない」ときにできる1つのこと

2020年12月18日 公開 / 2021年2月24日更新

テーマ:離婚

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 離婚問題ライフスタイル 女性プラス思考 トレーニング

●夫のすべてを受け付けられない


夫との関係がうまくいかなくて、

イヤなことをたくさん言われたり、
イヤなことをされたりすることがずっと続くと

夫が何を言っても、何をしても、
嫌悪や恐怖しか感じなくなることがあります。

単なる普通の会話でも、
時には、夫から歩み寄ろうとしているときでも、

もう、何も
受けつけなくなってしまうんですね。


●すべてが過去の恨みにつながる


夫の声、夫の態度、そのすべてが、
過去の憎しみや恨みを呼び起こしてしまう。

たとえ「オレが悪かった。ごめんね」
と言ってくれたとしても

「いまさら、なんなのよ」

「前もそんなこと言ったけど、その後、またひどいことを言った」

「そういえば、あのときも・・・ そしてあのときも・・・」

そして、どんどんつらさが増してしまいます。

●離婚という選択もアリ


そこまで、夫の存在自体が
嫌悪と恐怖の対象でしかなくなったら、

たとえ夫がどんなに改心したとしても、

現在の夫の姿は、過去のひどい夫の姿に覆われて、
見えなくなってしまっているので

妻の心がラクになることはありません。

一緒にいても、もうお互いのいい面を
見ることができなくなる。

そうなったら、もう無理をしないで

離婚という選択をしても
いいんじゃないかな、と思います。

これは、妻のためだけじゃなく
希望のない努力を続けなければならない
夫のためでもあります。

つまり、お互いのこれからの人生を
大事にするためにも、
離婚という選択もアリです。


●離婚したくないなら、できることは1つ


でも、それでも離婚せずに、
穏やかに暮らしたいと望むのなら。

できることは、たった一つ。

それは、「今」だけに注目すること。

目の前にいる夫の、この瞬間の表情、言葉、
それだけに注目することです。

過去の膨大な量の憎しみや嫌悪や恐怖が
いつものように襲ってくるかもしれません。

でも、それをヨイショ!と脇に置いて、
「今」のこの人を見る。

これだけです。


●許すわけではありません


それは、慣れるまでは難しいかもしれません。

憎しみを置いて、この人を見るのは、

過去の自分を大事にしてないような
気がするかもしれません。

でも、夫を許すわけではないんです。

許そうと思わなくてもいいです。

ただ、過去を
ちょっと横に置くだけです。

すると、今まで
見えなかったものが見えてきます。

そうすると、心が動き出します。

●次に進む最初の一歩


もちろん、これができたら

すぐに、夫とやり直す気持ちになれるとか
許せるわけではありません。

ただ、これができるようになると、

新しい関係性をつくる
次のステップに進めます。

「こんな人とでもやりなおしたい」
と思った方はこちらです。

この記事を書いたプロ

松尾聡子

夫婦関係のカウンセリングのプロ

松尾聡子(Le Port(ル・ポール))

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