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下田茂

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下田茂(しもだしげる) / 弁理士

みらい国際特許事務所 長野オフィス

コラム

「移住」

2023年9月23日

テーマ:一息

コラムカテゴリ:ビジネス

  知財から離れて一息つきたいと思います。
 今、地方への「移住」が増えています。長野県は、移住先の人気ランキングではいつも上位に入っています。
 以前は、定年後に田舎でゆっくり過ごしたいなどの理由により年配者が多かったようですが、現在は、若い人を中心に増えています。
 ニュースによれば、軽井沢の場合、全世代で移住が増加し、50代以上が一桁の伸びに対して、20代から30代の子育て世代では、二桁の伸びになっています。
 軽井沢は、避暑地として知られているため、お金持ちが別荘を構えるイメージがありますが、最近は、一般の住宅地としても注目され、特に、若い人は、自然の中でのびのび暮らしたいという希望は根底にあるものの、豪雨災害や猛暑から逃れる目的で移住する人も多いようです。
 現在のような不可逆的な気候変動が続く以上、自然環境が過去の状態に戻ることは考えにくいため、軽井沢に移住する人達は、将来を見越した先見性を持ち合わせた人達も多いのではと想像しています。
 軽井沢の例を挙げましたが、地方への移住は全国的に増加しています。テレワークが可能になったり各地域の自治体から支援策が打ち出されるなど、様々な要因もあると思いますが、これらの要因に左右されることなく、地方への移住は、今後も増えていくのではと思っています。
 また、「二地域居住」も増えているように感じます。こちらは居住形態の多様化が要因と思われます。
 二地域居住は、いわば「半移住」とも言えます。例えば、都市部に住居を所有し、そのまま生活を続けていますが、新たに地方の田舎の空き家を購入し、金曜の夜から土日にかけて田舎で過ごすような居住形態です。
 田舎の空き家は、普通の住宅で数百万円程度ですが、数十万円程度の物件でも十分に居住できます。地域によっては、0円で購入できます。
 今は、時代の大転換期であり、新しい考え方や視点が必要なときと思っています。「移住」も、時代の大転換期に進行する一つの現象と考えています。
 都市部への一極集中がむしろ異常であり、自然界では起こり得ないことといわれています。これからの時代、テレワーク等の技術的な進歩と併せ、一極集中の歪みは徐々に修正されていくのではないかと思っています。

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