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時代の転換期と知的財産…〈1〉

下田茂

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テーマ:知的財産

 今は時代の転換期にあり、我々は、古い時代から新しい時代へトレンドが変わる移行期(踊り場)に遭遇していることは、このコラムでも折りに触れて話題にしてきました。
 話題にした、といっても専門的な知識に基づいたものではなく、100年前後で歴史が繰り返されるセオリに従い、自然サイクルの摂理(原理)を根拠にした個人的な意見にすぎません。
 しかし、新型コロナが発生し、ここにきて、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発しました。
 特に、ウクライナ侵攻は、エネルギー危機や食料危機などを直接招き、世界中を混乱に陥れるため、世界的ルールを根本的に見直さざるを得ない状況になっています。
 したがって、「新型コロナ」や「戦争」の勃発により、今、直面している「時代の転換」期は、ほぼ確定すると思われます。
 時代の転換期では、社会,経済,自然,政治などの各分野の「大転換」が同時に起きると言われており、今後は、「経済・金融」,「自然」などの転換現象が続くことが想定され、その兆候もここにきて少しずつ出てきているように感じています。
 時代の転換は、トレンドの大変動を意味します。分野ごとに、いわゆる「ニューノーマル」が次々に生じ、新しい時代に対応する新商品や新サービス、言い換えれば、発明(考案),デザイン,ネーミング(ブランド)等の「知的財産」が発生することを意味します。まさに、「必要は発明の母」現象になります。
 例えば、「新型コロナ」の発生により、新型コロナに対する予防,対策等の直接関連する新しい商品やサービスが生み出され、マスク等の使用は、暫くは「ニューノーマル」として定着すると思います。
 また、密を避ける観点から、レジャーの分野でも新しいトレンドが生じており、「アウトドア」指向などはよい例かと思います。新しいキャンプ場が次々とオープンするとともに、新しいキャンプ用品に新規の製造業者が参入したり、新しいブランドが出てきています。
 時代の転換期では、新しいビジネスを生み出したり、新しいビジネスに転向するチャンスの時期でもあります。
 民主主義経済では自由なビジネス活動が奨励されます。しかし、一方において、折角の新商品や新サービスも直ぐに真似されるリスクもあり、ビジネスの足が引張られる虞れがあります。
 このような新商品や新サービスを守るツールが、特許権や商標権等の「知的財産権」となります。「ビジネス」と「知的財産権」は、“自動車の両輪”となる重要な関係にあり、ビジネスにとって、これからは、今まで以上に、重要なツールになると思っています。

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専門家

下田茂(弁理士)

みらい国際特許事務所 長野オフィス

個人から企業及び大学発明まで幅広く対応し、高い特許登録率を維持しています。持前の知財センスに基づき、特許権や商標権の取得はもちろんのこと、依頼者に満足して頂けることを第一に、広く深くアドバイスします。

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