知財雑感 … 「PPAP」の商標出願について
遅ればせながら、あけましておめでどうございます。
2019年が始まりました。今年は、様々なシーンにおいて「景色の変わる時代」の元年になりそうな気がしています。
AIに関連する「テクノロジー」が、仕事や生活の中における多種多様な「道具」として入り込むことが予想されます。
したがって、知的財産(知的財産権)、特に、特許などは、これらの進歩に合わせて、「ソフトウェア関連特許」や「ビジネスモデル特許」なとが主流になり、保護対象が変化するとともに、その保護方法も変わらざるを得ないものと想定されます。
このため、産業財産権と著作権を組合わせたり、特許権とノウハウ保護を組合わせるなど、進歩に対応した、知財を保護するための今以上の柔軟な戦略が必要になると思っています。
前回も触れましたが、個人的には、「AI」の進歩は、一次関数的な進歩ではなく、「IoT」→「ビッグデータ」→「AI」→「IoT」→「ビッグデータ」→「AI」…のスパイラルによる進歩、さらに、「5G」等の通信技術や「有機EL」等の表示技術の様々な進歩が付加されることにより、n次関数的な累積進歩が生じるものと予想しています。
例えば、「自動運転」の場合、運転席にAIロボットを載せ、AIロボットの目や耳などからセンシングできる情報を認識するとともに、その情報の時間的変化から、今後、想定できる動きの無限に近いパターンからAIが判断すれば、基本的に、人間により近い運転を行うことができるとともに、むしろ、感情に左右される人間よりも事故の無い安全な運転を行うことができることになります。
AIは、ロボットが人間に近づく技術でもあり、これからは、AIロボットがじわじわと人間に攻めてくることにもなります。このため、色々な意見や見方はありますが、基本的には、簡単な仕事からAIロボットに奪われていくと思っています。
AIロボットが攻めてきたとき、人間にとって、最後に生き残れる砦となる武器は、「思考力」です。この「思考力」が、人間にとっての、「観察力」,「判断力」,「実行力」などの人間としての能力を高めることになります。
自分のアンテナの感度を常に高く設定し、変化に対して的確で迅速に対応できるように心掛けていないと、チコちゃんに、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られそうです。
これからは、自身の「思考力」に、より磨きを欠け、予期できない戦乱の世に備えようと思っています。
本年もどうぞよろしくお願い致します。