組織を変えるために必要なこと
はじめに――「信頼」の正体を、データが示している
直属の上司への信頼度が最も高い従業員は、
最も低い従業員と比べてモチベーションが
72%高くなっている
―PwCのグローバル調査が、そんなデータを
示している。
信頼がモチベーションを左右し、モチベー
ションが生産性を決め、生産性が組織の
命運を分ける。
では、その「信頼」はどこから生まれるのか。
人脈でも、学歴でも、資格でも、弁舌の巧みさ
でもない。
社労士として多くの職場と人を見てきた経験から
言わせてほしい。
信頼の源泉は、驚くほどシンプルだ。
どんな立場でも、何歳でも変わらない法則
どんな仕事をしていても。
どんな立場であっても。
何歳になっても。
仕事も人生も、どれだけ多くの人に応援され、
愛され、認められるかで大きく変わる。
これは精神論でも根性論でもない。
人間関係の構造として、厳然と存在する法則だ。
では、応援され、認められる人と、そうでない人
の違いはどこにあるのか。
多くの人が「スキル」「経験」「コミュニケーション力」
と答えるだろう。
それも確かに大事だ。
しかし、もっと根本的なところに、誰でも今日から
実践できる、たった一つの習慣がある。
「可愛げ」と「健気さ」のマジックキーワード
応援され、認められるための重要なポイントは
**「可愛げ」と「健気さ」**だ。
そう言うと、「自分には無理だ」「キャラじゃない」
と感じる人がいるかもしれない。
しかし誤解しないでほしい。
ここで言う可愛げとは、愛嬌や愛らしさのこと
ではない。
健気さとは、か弱さのことでもない。
そのマジックキーワードは、たった二文字だ。
「すぐ」
すぐやる。すぐ動く。すぐ聞く。すぐ謝る。
すぐ返答する。すぐ改善する。すぐ報告する。
すぐ相談する。
とにかく「すぐ、すぐ、すぐ」だ。
これだけだ。
特別な才能もテクニックも必要ない。
しかし、これを一貫してやり続けることが、
実はどれほど難しいかを、現場を見てきた
人間は知っている。
なぜ「すぐ」が信頼をつくるのか
「すぐ」動く人間に対して、周囲はどう感じるか。
「この人は自分のことを大切にしてくれている」
と感じる。
「この人に頼んだら、ちゃんと動いてくれる」
と信じる。
「この人と仕事をしたい」と思う。
信頼とは、約束の積み重ねだ。
そしてその最小単位の約束が、「すぐ動く」
という行動にある。
レスポンスの速さは、相手への敬意の表れで
あり、自分の誠実さの証明でもある。
逆に、「また今度で」「今はちょっと…」
「次でいいや」という先延ばし癖がある人は
どうか。
一度や二度なら誰でもある。
しかしそれが習慣になったとき、可愛げと
健気さは静かに失われていく。
そしてチャンスもまた、静かに離れていく。
先延ばしが組織に与えるダメージ
これは個人の問題にとどまらない。
職場の中で先延ばしが文化になると、報連相が
滞り、問題の発見が遅れ、対応コストが膨らむ。
若手を中心とした離職率の上昇、職場コミュニ
ケーションの分断、心理的安全性の低下など、
企業の人材課題は多様化しているという現実の
背景にも、この「すぐ動けない文化」が深く
関係していることが多い。
管理職が「すぐ」動けば、部下も動く。
経営者が「すぐ」応える姿勢を見せれば、
社員も応える。
組織のスピードは、リーダーのレスポンス速度で
決まると言っても過言ではない。
社労士として、経営者・管理職へ
労務相談の現場では、問題が「すでに手遅れ」
の状態で持ち込まれるケースが少なくない。
ハラスメントの初期サイン。
社員の離職の予兆。
36協定の形骸化。
いずれも、早い段階で「すぐ」動いていれば、
傷が浅く済んだケースがほとんどだ。
労務リスクの管理も、人材育成も、組織づくりも、
すべて「すぐ」に始まっている。
お手軽なテクニックなどない。
マニュアルを読めば解決する魔法もない。
あるのはただ、「すぐ動く」という習慣だけだ。
そしてその習慣は、今日この瞬間から、
誰でも始められる。
ご相談はお気軽に。
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実は5月末で
MyBestProでの発信を
一区切りいたします。
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