信頼は共有した時間の絶対量で決まる!?
よりリーダーのイメージとは?
良いリーダーのイメージと言えば、
超絶仕事もできて信頼も厚い
完全無欠といった感じでしょうか?
しかし、歴史をみると必ずしもそう
ともかぎらないようです。
つまり、偉大なリーダーであるために
完全無欠であることが必須条件とは
言い切れない面があるというのも
事実だ。
例えば、司馬遼太郎著の「項羽と劉邦」
が、その好例だ。
のちに天下を平定する劉邦は、
田舎出身の無頼漢。
粗野で好色だが私欲にはとぼしく、
しかもいくさも下手。
一方の項羽は都会出身のエリート。
頭も良いし弁も立つおまけにケンカや
戦争にも強いときている。
憎らしいまでに完全無欠を絵に描いた
ような男だ。
この両雄が覇権を競った2000年以上前
の中国の実話なのだが、
結論からいうと、覇権をにぎったのは、
エリートの劉邦ではなく、粗野で無頼漢
の劉邦が歴史上の勝者となった。
劉邦は、戦争に本当に弱かった。
各地で連戦連敗した。だが負けても
負けても劉邦軍は明るかった。
いつも陽気で笑いが絶えなかった
という。
一方、対照的に勝っても勝っても
ムードが盛り上がらなかった項羽軍。
この両軍を比較した時、
リーダーの差が最終的な勝敗の行方に
影響したのではないだろうか?
その差とは、部下をノセる能力の
有無に関係があったのではない
だろうか?
良いリーダーは、部下を操作ではなくインスパイアできる
良いリーダー、良い経営者は総じて
部下をノセるのがうまい。
別の言い方をすれば、部下をインス
パイア(鼓舞)することが上手いのだ。
それは、部下を操作するのが上手い
からというのとは違う。
良いリーダーは、会議運営も上手い!!
その能力は、ミーティング運営にも
発揮される。
ただし、それは脳天気に盛り上げると
言う意味ではない。
時には深刻かつ辛辣な意見も飛び交う。
しかし、最後には自分たちが勝つ、
目標は達成されるとリーダーが信じる
ことを部下全員が信じることができる。
そんな期待感がその場全体を熱気を
持って覆っている。
良いミーティングを行うには、コツが
ある。
それは、「壁の花」を作ってはならない
ということだ。
その場の全員を一秒でも早く議論に
参加させるということだ。
まかり間違っても、「心ここにあらず」
のメンバーの出現を許してはならない。
そのためには、参加者個々に質問を
発して発言を促すことが重要だ。
もし、発言が活発にならないときは、
メモに意見を書いてもらってもいい。
それを順に発表していくようにすれば
いいわけだ。
次にマジックで模造紙に書くなど
座ったままでなく作業を通して身体も
使うように工夫することも効果的だ。
要は、参加者がミーティングに浸り
だす状態をつくることが肝要だ。
これを再現すれば、リーダーが言う。
「今頭の中にあることを一件一枚で
書き出しみよう。5分くらいで
ちゃっちゃとやっちゃおう!」と
一人、また一人という具合に全員が
ペンを走らせていく。
次に書いたカードを読み上げ、
テーブルにそのカードを置いていく。
次の人が自分のカードを一枚読み、
また置く。
最後の人までこれを繰り返すわけだ。
テーブルの上に置かれたカードで
似たものをまとめて島をつくる。
それを模造紙に貼り付けていく
最後にその模造紙そのものも壁に貼る
こうして各自の意見がすべて貼り出され、
一覧できるようになるわけだ。
これこそ、目に見える形で皆が参加した
ことが分かる会議の結果だ。
声の大きい人しか発言しない会議とは
全く違うものだと分かるだろう。
会議自体が重要と言いたいわけではない。
本質は、皆が真面目な話を気楽に言い
合える場があるということだし、
そういった場を作るということだ。