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コラム

コロナに負けるな、今こそ私達の源流を見つめ直せ!

2020年12月27日

テーマ:人材育成

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 組織マネジメント人材育成 研修社労士 相談

コロナに翻弄され続けた1年、その経済的損失は?


コロナ

この1年はコロナに翻弄され続けました。
今現在も第三波による感染増大と変異種
の登場に怯える毎日です。

全世界を襲ったまれにみる大禍である
ことは間違いありません。

経済的損失も日本国内では10兆円から
50兆円、全世界であれば、1000兆円以上
と言われています。

誰しもが恐怖と収束の見通しが立たない
もどかしさの中、悶々と過ごされている
人も多いかと思います。

ただ、こういう危機的状況にあるから
こそ、私達を基礎づけるもの(源流)
とはいったい何なのか?

今こそ立ち止まって考えてみることが
必要ではないでしょうか?

当たり前ですが、私達は日本人であり、
日本国に生きているということは
紛れもない事実です。

ただし、日頃意識することはないと思い
ますが、2000年を超える世界で一番
長い歴史を持つ国であるという事実です。

日本は、「ウシハク」か「シラス」どちらを選んだのか?


日の丸

平成15年に出雲大社を訪問された皇后
陛下は、次の御歌を詠まれました

「国譲り祀(まつ)られましし
大神(おおかみ)の奇しき御業(わざ)
を偲びて止まず」

さて、 これは誰を詠った歌だと思いますか?

答えは、大国主命(おおくにぬしのみこと)
です。

この歌にある「奇しき御業」とは、
「たぐいまれな業績」ということです

つまり、めったにない御業と皇后陛下
は詠まれているわけです。

では、なぜ「たぐいまれな業績」なので
しょうか?

それを紐解く秘密は、「国譲りの神話」
にあります。

これは、大和朝廷(高天原勢力)に国を
譲り渡したという日本神話です。

一生懸命努力して自分を鍛え、また母や
仲間たちの助けも借りることで「大いなる
国の主(ぬし)」になった偉大な主(ぬし)
として「大国主神」(おおくにぬしのかみ)
になったのです。

大国主の治政のやり方は、国の主人となり、
領土領民を私的に支配してその上に君臨する
という統治形態です。

世界中、どこの国でも、すべての王朝は、
国王が私的に領地領民を所有する体制です
からスタンダードな統治スタイルと言って
もいいでしょう。

この統治手法、「領土領民を私的に支配
する」という方法を、「ウシハク」と
いいます。

「主人(うし)」が「履く(はく=所有
する)」主人が自分のものにするという
統治手法です。

ところで天照大神(あまてらすおおみ
かみ)を筆頭とする高天原の八百万の
神々は、これを否定します。

天上の神々は、会議を開き、地上の
統治を天上に委ねさせることに決定
したのです。

使いとなられたのが建御雷神(タケミ
カヅチノカミ)が国譲りを迫る言葉の
中に

大国主が領(うしは)ける国

我(あ)が御子の知らさむ国

という二つの対比があります。

この「知らさむ国」の「知らさむ」が、
「シラス(シロシメス)」です。
これを漢字で書くと「統(し)めらふ」、
つまり「統(す)めらみこと、いやさか」
の「統(す)める」となります。

これは、何かをやろうとするとき
情報の共有化を図ろうということです。

しかし、情報は共有化しただけでは、
何も生みません。

そこには協力と共同があって、はじめて、
具体的な動きとなるわけです。

つまり、特定の権威のもとに、
みんなが集い、
そこで情報を共有化して、
みんなで、
何事かを行う。

これが「シラス」における統治手法です。

この「シラス」の統治手法があったから、
政治体制がいくら変わっても常に変わらぬ
国体が残り続けたのです。

ですから、日本という国名が2000年以上に
わたって変わることもましてや失われる
こともなかったわけです。

世界一の老舗大国日本


老舗旅館

それを証明する一例として、なんと日本
には、世界で唯一1000年以上続く会社が
7社(6社とも)もあるのです。

これでは世界と比較にならないので、
比較できる200年以上の老舗ではどう
でしょうか?

世界で200年以上の老舗は、5,586社
(合計41か国)あります。

そのうち3,146社(全体の56%)は日本に
あるのです。

日本は、実は、世界ナンバーワンの老舗
大国でもあるのです。

ちなみに、1位から4位は、以下の通りです。

第1位 日本3,146社

第2位 ドイツ837社

第3位 オランダ222社

第4位 フランス196社

全く勝負にならない一人勝ち状態です。

どうでしょうか、少しは、誇りと勇気を
貰えたんじゃないでしょうか?

2000年以上にわたって続いてきた日本
コロナごときで終わるはずがないと
私は固く信じています。

そして、それを支えた皆で討議し
協力・共同していくというシラス
の考え方は、私達のDNAの中に
深く刻まれているのではないで
しょうか?

2021年も頑張っていきましょう!!

この記事を書いたプロ

内布誠

会社中をワクワクさせる人材育成(研修)のプロ

内布誠(ウチヌノ人事戦略事務所)

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