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肩関節の痛みの対処法について②

常盤直孝

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テーマ:痛みの対処法





固まらないように動かす???

 肩関節の痛みがあると、「動かさないと肩が固まるから動かした方が良い」ということを聞いたことがある方もいるかと思います。痛みが非常に強いとき、例えば寝ているときに痛い、何もしなくても痛いなど安静にしていても痛いときには、肩関節は動かすべきではありません。関節の中は炎症が生じているので、分かりやすくいうと、傷があるようなものです。傷が治るには、傷を触らないようにする方が良いですよね。それと同じです。痛みが強いときは、痛みが出ないポジションで、出来るだけ肩関節に負荷をかけないようにするのが良いのです。

痛いときは動かしてはいけない???

 では、まったく動かさない方が良いのでしょうか。実際には痛みがない可動範囲で、肩は動かす方が良いのです。痛みが出るような範囲では動かさないように、特に針で刺すような鋭い痛みには注意が必要です。筋が張るような痛みはOK。針で刺すような痛みやズキズキする痛みは、侵害受容性疼痛といって、動かすと肩に大きな負担がかかって、痛みや症状が悪化する可能性がありますよ、という身体からの情報の提供である可能性があるのです。非侵害受容性疼痛は、鋭い針を刺すような痛みとは違って、鈍いような、突っ張るような、心地よい痛みであることが多いです。見分け方は難しいので、最終的にはセラピストに判断してもらうのが良いですが、これまで述べた内容は、個人で判断するときの材料にしてみて下さい。

寝ているときに痛い

 寝ているときに痛いときは、仰向けで寝ている場合、肘の下にクッションを入れるなどして、肘の高さを胸の高さより高くする、つまりお腹より上の位置になるようにする方が良いです。そうすると、肩関節での上腕骨頭の位置が修正されます。出来るだけ痛みが出ない高さを見つけて、その高さで寝るようにクッションなどで調整してみて下さい。もちろん、寝ているときは寝返りなども打つので、横向きではクッションを抱くなどする方が良いと思います。

対応は人によって違う

 上で述べたないような一般的な対応です。肩が痛い場合は、肩関節周囲炎だけでなく、心筋梗塞やがん、肺や心臓などの疾患が関係している可能性があります。もともとそういう疾患をもっている方は、まずは医師の診断を受けることが重要です。そのような疾患とは関係ないということが理解できたら、日常生活での肩の使い方や仕事上での使い方など、その人の身体の機能と使い方の関係など複雑な要素が絡んで痛みは発生している可能性があります。出張にも対応しますので、お気軽にご相談下さい。

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常盤直孝
専門家

常盤直孝(理学療法士)

フィジカルケア宮崎

肩こりや腰痛、関節痛の慢性的な痛みや怪我等回復後の不調など、長引く痛みや動きの違和感などに悩まされている方へ、理学療法士、トレーナーとして得た長年の経験を元に、さまざまな見地から原因を探り調整します。

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