腰の痛みと姿勢
デスクワークをされている方とお話ししていて感じることは、座っている姿勢が悪いことに気づいていないことが多いことです。座っているときの骨盤や背骨、肩甲骨の位置などを調べてみると、背骨をまっすぐに前に動かすことができない方や右か左のどちらかに体重を偏ってかけている方が多いです。こうした方は、自分では安静にまっすぐに座っているつもりでも、左右いずれかの骨盤が後ろに傾いていることもあり、バランスの悪い座り方をしていることがあります。例えば足を組む癖がある方や、座っている位置に対して、パソコンの位置が右側にあったり左側にあったりすると、持続的に長時間偏った姿勢をとることになり、肩こりや腰痛の原因となります。
同じ姿勢を続けることが良くない理由
同じ姿勢を長時間続けていると、同じ筋肉や骨、関節だけに負荷を掛け続けることになり、筋肉や関節などは徐々に疲弊し、痛みや凝りにつながってきます。骨粗しょう症などを持病としてお持ちの高齢者の方であれば、例えばソファーに座ってテレビを見た後に立ち上がろうとしたとき、腰が痛くて立ち上がれないことがあり、病院に行ってレントゲン検査をしたもらったら背骨を圧迫骨折していた、ということもあります。働き盛りの方でも椎間板に負荷がかかり、ひどい場合は腰椎椎間板ヘルニアなどの症状につながることもあります。硬くなった筋肉は、姿勢や動きに影響するので、ものを持ち上げたり作業をするときの姿勢にも影響が出たり、歩き方に影響が出たりすることもあります。長時間、同じ部位に負荷を掛け続けることは、身体にとっては大きな負担になるのです。
仕事中の姿勢や動作に注意しよう
こうしたことを防ぐためにも、仕事中にストレッチをしたり身体を動かすことは、とても重要なことです。職場によっては、座ったままパソコン作業をするのではなく、立った状態でパソコン作業ができるようなスペースが確保されているところもあります。また、ストレッチスペースや軽い運動ができるスペースを確保しているところもあります。気分転換も含め、心理的にも作業効率が改善することが期待されます。持続的に同じ姿勢で仕事をすることを避けて、時々ストレッチを入れたりするなどすることは、痛みを予防するうえでも非常に有効です。
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