朗読劇「彼女のこんだて帖」 出演者の声 ②

長野淳子

長野淳子

テーマ:舞台・ステージ

◆「まだまだ成長できると信じて」(堀 多佳子)



今回の自分の朗読劇の評価において、
与えられた物語に対してどれだけ入り込めたかという点で考えてみた。

完全に落第点であった。

私が今回朗読した作品は 『恋の後の五目ちらし』~久原千沙子のこんだて帖~
大恋愛して結婚したのに 「こんなはずじゃなかった」と思ってしまう主人公の
何気ない日常であり、よくあるエピソードでもある。



しかし、私自身の歩んで来た道とは全く違っている。
だが、朗読劇であるならば感情移入し、憑依したかのように主人公になり切ることが重要である。
『それができたか?』と自分に問うと、否なのである。

気付くと「久原千沙子」は 台本の中にいた。



役になり切っての朗読と、その役の感情を伝える朗読があるのではないかと思うが、
求められていたものは前者であったと思う。
よって「落第点」と、自分を評価したのである。
 


しかし、今回聞きに来てくれた友人は、朗読会を高く評価し、
特に内容そのものに深く感銘を受けたと言ってくれた。
「料理には作る人の数だけエピソードがあるのだなと感じ、いろいろ思うところがあった」と。
 


さて、今後自分は朗読にどう向き合っていくか。

当然、リベンジである。

どんなシナリオであれ、自分と一体化させて最高の朗読を届けたいと強く思う。



まだまだ成長できると信じている自分である。 (堀 多佳子)


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