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朗読ボランティア  「杜の音通信」(No.74)

2021年2月21日 公開 / 2021年9月14日更新

テーマ:朗読

コラムカテゴリ:くらし

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」



74回目 の令和3年2月は、以下の 4作品 を朗読しました。

① 辻 仁成 : 作 「そこに君がいた」 より「バレンタインデー大作戦」
② ありよし さわこ : 文 ・ あきの ふく : 絵 「かみながひめ」
③ 倉本 聰 : 作 ・ 黒田 征太郎 : 画 「ニングルの森」 より 「お札」
④ 向田 邦子 : 作 「父の詫び状」 より 「子供たちの夜」


① 辻 仁成 : 作 「バレンタインデー大作戦」

  

音楽・文学・映像で、熱い想いを伝え続ける 辻仁成 の心に、
今もなお生き続ける輝かしい日々の記憶。
ともに過ごし、いつか離れていった懐かしい友への、
苦さを含んだ熱いメッセージを綴った書き下ろし 「青春エッセイ」



今回は野呂さんが、辻さんの「バレンタインデー」に因んだエピソードを、
楽しく表現してくれました。
杜の音の皆さんからも、笑い声がこぼれていました。

② ありよし さわこ : 文 「かみながひめ」

  

和歌山県日高に伝わる民話で、道成寺 の成り立ちに関わるお話です。



この作品の絵は、有名な日本画家、秋野不矩 さん。
正統派の凛とした絵の美しさに目を奪われます。



母の娘への愛、その愛に応えるように、信心深いかみなが姫を
今回は、田中さんが情感たっぷりに語ってくれました。
杜の音の皆さんも、しっかりと聞いて下さいました。

③ 倉本 聰 : 作 「ニングルの森」 より 「お札」



「ニングルの森」 は、ドラマ 「北の国から」 などの脚本でおなじみの、
倉本聰さん が書いた童話です。



主人公は、山奥にそっと棲んでいる、体長わずか十数センチの「ニングル」



今回は、「お札」 の使い方をめぐるニングルたちの様子を、
野呂さんと、長野と、田中さんの3人で紹介しました。
朗読後、杜の音の皆さんから 「座敷童みたいだね!」 という声が上がり、
ひとしきり 「座敷童」 の話に花が咲きました。

④ 向田 邦子 : 作 「父の詫び状」 より 「子供たちの夜」

  

宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、
だれの胸の中にもある 「父のいる懐かしい家庭の息遣い」を、
ユーモアを交じえて見事に描き出したエッセイ集。



クスッと笑って、ウンウンと頷いて、ほろっと泣ける。
家族関係が希薄になってきている今の時代にこそ読みたい作品です。



自分の子供の頃を思い出します。
今の時代では珍しい厳格な父親と娘の織り成すエピソードに、
親子の愛情が垣間見えほのぼのとさせられます。
杜の音の皆さんは、向田さんと同世代の方が多いので、
いつも熱心に耳を傾けて下さいます。



読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」や
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。

当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-32.php

この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

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