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コラム

朗読ボランティア  「杜の音通信」(No.65)

2020年3月8日 公開 / 2020年9月12日更新

テーマ:朗読

コラムカテゴリ:くらし

平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」



65回目 を迎えた令和2年2月は、以下の3作品を朗読しました。


① 室井 滋 : 文 ・ 長谷川 義史 : 絵 「すきま地蔵」
② 川端 誠 : 作 ・ 絵 落語絵本 「おおおかさばき」
③ 倉本 聰 : 作 ・ 黒田 征太郎 : 画 「ニングルの森」 より 「お札」


① 室井 滋 : 文 ・ 長谷川 義史 : 絵 「すきま地蔵」

 
すきま地蔵
女優の室井滋さん と 絵本作家の長谷川義史さん の、なんとも絶妙な組合わせの一冊。



区画整理のために、ビルのすきまから出られなくなったお 「お地蔵さん一家」 に、
様々なおつかいを頼まれた 「ぼく」 は、町中をかけめぐって大活躍!



どこか 『幸福の王子』 という童話にも似ているこの作品。
今回は福山さんが、ほっこりとした感じで読んでくれました。
杜の音の皆さんも、ほっこりと楽しんでくれたようでした。

② 川端 誠 : 作 ・ 絵 落語絵本 「おおおかさばき」



名奉行 大岡越前の 「三方一両損」 をモチーフにした作品。

左官の金太郎 が三両の入った財布をひろい、落とし主の 大工の吉五郎 に届けに行ったところ、
「出てった金は受け取れねえ、ひろったおまえのもんだ」 と、どなられるしまつ。
「せっかくもってきたものを」 と、互いにひっこみがつかず、
家主も手を焼いてお奉行のお裁きをうけることに。



そこで登場するのが、南町奉行所の大岡越前守
職人気質ゆえどちらも三両を受け取らないという、一風変わった案件に、見事な裁きが下ります。



今回は、江戸っ子のきっぷの良さを、田中さんがテンポよく表現してくれました。
杜の音の皆さんも、楽しそうに聴き入ってくれました。

③ 倉本 聰 : 作 「ニングルの森」 より 「お札」

 
ドラマ 「北の国から」 などの脚本でおなじみの、倉本聰さん が初めて書いた童話です。



「ニングル」 は、北海道の原生林の奥深くに少数生存する「先住民族」 です。
彼らは生命の木とともに生き、その寿命は数百年にもわたります。



純粋で真っ直ぐな感性をもっているニングル。
曇りのない目から見ると、人間社会はどのように映るのでしょうか。
未来を生きる子供たちに読んであげたい1冊です。



読み終わった後、「ニングルって、今でもいますかね」 というお客様からの感想に、
皆さんの顔がなんだか優しくほっこりしていました。



「朗読ボランティア」 がある日にデイサービスの日を変更する方もいる・・・
今回、担当の方から嬉しいお声を頂きました。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。


当日の詳しい模様は、こちらをご覧ください!
https://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-21.php

この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

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