高齢者施設のひな祭り行事|芥川龍之介 「雛」の朗読会
平成26年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
7月は、以下の5作品を朗読しました。
① 堀尾 青史:作・丸木 俊:絵 紙芝居 「天人のはごろも」
② あまん きみこ 作 「おかあさんの目」
③ 桂 文我:作・長谷川 義史:絵 紙芝居 「うなぎにきいて」
④ 藤沢 周平 作 「驟り雨」
⑤ 矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」
紙芝居 「天人のはごろも」
天人が水浴びしているところで、羽衣を取ってしまった総助。
はごろもは知人の権兵衛を通して呉服屋へ、お城の殿様へと渡って行きます。
今回 「紙芝居」 初挑戦の堀さんが、天人の浮世離れした雰囲気をうまく表現して読んでくれました。
あまん きみこ 作 「おかあさんの目」
「うつくしいものに出会ったら、いっしょうけんめい見つめなさい」
ひざの上で、うんと近づいて話をしたからこそ見ることができた 「瞳の中の世界」
遠い昔のことを思い出させてくれる、柔らかい一冊です。
ふくよかで優しさにみちた 「あまんきみこの世界」 に、
くろい けんさんの詩情ゆたかな挿絵がぴったりの絵本を、
今回は、小笠原さんが、親娘の会話を優しい眼差しで読んでくれました。
紙芝居 「うなぎにきいて
うなぎの季節にピッタリの、とにかく読む人も聞く人も楽しい作品です。
桂 文我さんのコミカルな関西弁の文章と、子供たちに大人気の長谷川義史さんの絵は、
これ以上ないというほどマッチしていて、オチもたまらなくおもしろい作品です。
うなぎのニュルニュルした感じを、今回は八幡さんがお得意の関西弁で、
登場人物になりきって実に楽しく演じてくれました。
藤沢 周平 作 「驟り雨」
激しい雨の中、一人の盗っ人が八幡さまの軒下に潜んで、通り向いの問屋の様子を窺っていた。
その眼の前へ、入れかわり立ちかわり雨やどりに来る人々。そして彼らが寸時、繰り広げる人間模様......。
抗いきれない運命に翻弄されながらも江戸の町に懸命に生きる人々を、陰翳深く描iいた藤沢作品。
今回は、三浦さんが情緒豊かに表現してくれました。
矢野 竜広 作 「そこに日常があった。」 より
「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えてしまうこと その一つ一つが 本当は奇跡」 という内容で、
ステージ・アップの朗読会でいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」 「楽しかった」 の声が
「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
当日の様子はこちらから http://www.stage-up.info/contents/cat9/cat23/-297.php