「忌み言葉」 おめでたい席での 言葉のマナー
先日司会をさせて頂いた披露宴で、祝辞のお客様が
「本日は誠におめでとうございました」 と結んだのを聞いて、強い違和感を覚えました。
「おめでとうございました」 は、祝福する事柄を 「過去のこと」 として示すことになり、
現在の祝福の気持ちを示すには、不自然な表現です。
「感謝」 や 「謝罪」 では、
「先日は、ありがとうございました」 「この間は、すみませんでした」 のように、
「過去の事柄」 に対して、今も感謝や謝罪の気持ちを持っていることを示しますが、
「祝福」 の場合、祝福すべき事柄は 「過去の事柄」 ではありません。
ですから、
「本日は誠におめでとうございました」 と 「過去形」 で言うと
めでたい状態が、すでに過去のことであるような 「違和感」 を与えてしまうのです。
新郎新婦にとって、新たな人生のスタートを迎えた日を、
「過去の事柄」 にされてしまっては、何とも悲しいことです。
二人にとっては、これから夫婦としてスタートする 「嬉しい晴れの日」 なのですから。
「本日は、誠におめでとうございます!!」
祝福の気持ちは 「未来に向けて」 届けたいものですね。
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