「お茶会での朗読」
一昨年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
1月は大雪警報が出された18日㈪、26名の方が聞きにきて下さり、以下の5作品を朗読しました。
① 吉野 弘 作 「詩集 幻・方法」 より 「夕焼け」
② 夏目 漱石 作 「永日小品」 より 「泥棒」
③ 小野 和子 作 「東北民話シリーズ」 より 「ホラくらべ」
④ 向田 邦子 作 「霊長類ヒト科動物図鑑」 より 「安全ピン」
⑤ 矢野 竜弘 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」
① 吉野 弘 作 「夕焼け」 (朗読:八幡靖子さん)
夫婦として新たな旅立ちをする新郎新婦に贈った詩 「祝婚歌」 でおなじみの吉野弘さん。
この 「夕焼け」 は、電車の中で何度もお年寄りに席を譲るひとりの 「娘」 の様子を、
窓の外に広がる夕焼けの美しさと共に綴っています。
日々の暮らしの中で出会う人間に対する、吉野さんの温かい想いを、八幡さんが朗読してくれました。
この1月で吉野さんが亡くなって3回忌にあたるということもあり、想いの深い朗読になりました。
② 夏目 漱石 作 「泥棒」 (朗読:髙橋恭子さん)
『吾輩は猫である』 『坊ちゃん』 『三四郎』 などの作品で広く知られる、明治~大正時代の文豪 「夏目漱石」
『泥棒』 は 『永日小品』 に納められた短編ですが、とても面白い内容です。
話はタイトルで示されるように、夏目漱石の家に 「泥棒」 が入った話。
今回は 「純文学」 を得意とする高橋恭子さんが、一人読みをしてくれました。
③ 小野 和子 作 「ホラくらべ」 (朗読:木村淳子さん)
どれだけ面白い 「ホラ」 が吹けるかを競う 「ホラ吹き大会」 のお話。
小野和子さんの 「東北民話シリーズ」 は、どのお話も長い年月をかけて語り手から送られてきたもので、
読みおえた後に不思議と心がほんわりと温まる、これからも大切に残し続けていきたいお話ばかりです。
今回は、ベテランの木村淳子さんが、落語的な楽しさで読んでくれました。
④ 向田 邦子 作 「安全ピン」 (朗読:長野淳子)
「安全運転」 「安全地帯」 「安全ピン」 「安全カミソリ」
どうも私は 「安全」 という字をうたがっている。信用していない。
この二字がつくとかえって警戒して、気をつけなくてはいけないぞと気持ちも手も身構えて用心している。
「安全保障条約」 を結んでも、絶対安全ではないのだ。
向田さんが亡くなって30年以上経ちますが、まるで現代のことを書かれているようで、
思わずドキッとしてしまいます。
お元気でいらしたら、今の日本の様子を見て向田さんはどんなことを言ったでしょう。
聞いてみたい気がします。
⑤ 矢野 竜弘 作 「当たり前のこと」 (朗読:全員で)
「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、「当たり前に思えるひとつひとつのことは、本当は奇跡」
という内容で、ステージ・アップの朗読会でいつも最後に、参加者全員で読んでいる詩です。
「杜の音通信 1月号」 詳しくはこちらをどうぞ!
http://www.stage-up.info/contents/cat9/-h28.php
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毎回、作品選びに始まって、登場人物の配役やBGMなど、
「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
「チーム杜の音」 関連記事
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