高齢者施設のひな祭り行事|芥川龍之介 「雛」の朗読会
昨年の9月から、月1回のペースで朗読ボランティアに伺っている 「ギャラリー杜の音」
9月は、以下の4作品を朗読しました。
① 松谷 みよ子 文 「ぼくとわたしのみんわ絵本」 より 「ねずみのくれたふくべっこ」
② 瀬戸内 寂聴 訳 「今昔物語」 より 「平中をだました女」
③ 向田 邦子 作 「無名仮名人名簿」 より 「殴る蹴る」
④ 矢野 竜弘 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」
松谷 みよ子 文 「ぼくとわたしのみんわ絵本」 より 「ねずみのくれたふくべっこ」
「鶴の恩返し」 「きつねの恩返し」 など、民話の中で 「恩返し」 の話は多いもののひとつです。
その中でこの作品は、よくある 「恩返し」 の話とは、少々趣きが違います。
「可愛いねずみの話」 と思って読んでみたら、なかなかどうして 「奥の深い作品」 でした。
今回は、「民話」 や 「童話」 が得意な田中さんが、一人読みを担当。
絵本を皆さんに見せるのは、私長野が分担しました。
瀬戸内 寂聴 訳 「今昔物語」 より 「平中をだました女」
「今は昔」 に始まり 「・・・となん語り伝えるとや」 という結び方で統一される 「今昔物語」 は、
平安朝の末期に編纂されたと言われています。
今回は、瀬戸内寂聴さんの訳で、天下の色事師を焦がれ死にさせた、氷のような美女の話
「平中をだました女」 を、木村さんの一人読みでお届けしました。
向田 邦子 作 「無名仮名人名簿」 より 「殴る蹴る」
向田邦子さんは、機械の類はあまり得意ではなかったようで、
故障したり、動かなくなったりすると、思わず叩いてしまったとか。
物事に動じないクールなイメージの向田さんの 「意外な一面」 をのぞかせるエッセイです。
30年以上の年月が経っても、決して古びない向田さんの作品。
いつ読んでも、今読んだ気がする。そしてその都度新たな発見をする。
私が、向田さんの作品から離れられない理由は、恐らくその辺りにあると思います。
矢野 竜弘 作 「そこに日常があった。」 より 「当たり前のこと」
「太陽がのぼること」 で始まるこの詩は、
「当たり前に思えること そのひとつひとつが 本当は奇跡」 という言葉で結ばれています。
「杜の音」 でも、いつも結びに全員で、音楽にのせて読みます。
毎回、「作品選び」 に始まって、登場人物の 「配役」 や 「BGM」 など、
「読む人」 も 「聞く人」 もお互いに楽しめるように、工夫していますが
読んでいる間の 皆さんからの 「笑い声」 や、読み終わった後の 「拍手」
「楽しかった」 の声が 「朗読して良かった~」 と思う瞬間です。
そうした声を励みにして、これからも 「朗読ボランティア」 を続けていきたいと思っています。
「杜の音通信 8月号」 詳しくはこちらをどうぞ!
http://www.stage-up.info/contents/cat9/-9.php
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