先人たちの思いが宿る 大和言葉 「御霊」

長野淳子

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テーマ:大和言葉

御霊安らかに

この8月は、幾度となく手を合わせる機会がありました。

8月6日は、広島の 「原爆の日」
8月9日は、長崎の 「原爆の日」
8月11日は、 「東日本大震災」 の月命日
8月12日は、 「日航機事故」 から30年
8月13日は、 「お盆」 のお墓参り
8月15日は、70回目の 「終戦記念日」

式典で 「黙祷」 の声が流れる度に、亡き人々の 「御霊安らかに」 と合掌しました。

「霊屋橋」 と 「霊屋下」

仙台市内には、伊達家代々の霊廟がある 「瑞鳳殿」 の近くに 「霊屋橋」 (おたまやばし) があり、
その一帯は 「霊屋下」 (おたまやした) という地名になっています。

「おたまや」 は本来 「御霊屋」 ですが、読みはそのままで 「御」 の字がなくなって
「霊屋」 で定着したと言われています。




大和言葉 「御霊」

「御霊」 (みたま) という言葉は、「生死を超えて存在する心」 を意味する 「霊」 (たま)に、
敬意を表す 「御」 (み) をつけた 「大和言葉」 です。

「魂」 も同じ 「霊」 から生まれた言葉で、意味はほぼ同じですが、
現代においては、「御霊」 は死者の霊を指し、
「魂」 は、より広い意味で用いる、という風に使い分けられています。

愛情を抱くすべての物に 「魂」 を見出し、大切にしてきた先人たちの心の豊かさに触れる時、
自分もこの文化を受け継いでいきたいと、強く思います。


☆「大和言葉 コラム一覧」 はこちら http://mbp-japan.com/miyagi/stage-up/column/?jid=304

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