「言祝ぐ」|大和言葉に宿る力
最近の披露宴では、媒酌人を立てることがほとんどなくなりました。
そこで、以前は媒酌人の役目だった 「新郎新婦の紹介」 を、司会者がすることが多くなっています。
「新郎新婦の紹介」 は、「幼い頃」 の様子や 「学校・クラブ活動」 ・ 「勤務先」 などの 「経歴」 に加えて
「趣味」 や 「お付き合いのエピソード」 「将来への展望」 などを通して
お二人の 「性格」 や 「人柄」 などもご紹介します。
この時に私は 「人となり」 という 「大和言葉」 をよく使います。
「人となり」
「人となり」 という言葉は 「人と成る」 という意味で、
人間として生まれ持った 「性格」 「性質」 のほかに、
これまでの人生の中で身に付けた 「人柄」 も含んでいます。
ちなみに、この 「人となり」 という言葉は、自分の性格を語るときには使いません。
「大和言葉」 の 「人」 には、「敬意を払うべき人」 というニュアンスが含まれているので
自分には使わないのです。 「人柄」 という言葉も同じ扱いです。
「私ってこういう人じゃないですか~」
最近こういう言い方をよく耳にしますが、
この言葉を聞くたび私は 「そんなこと知らないよ!」 と心の中で叫びます。
できれば、
「私は、こういう性格なので」 とか
「私は、こういう性質(たち)なので」 という言い方にすると、よいと思います。
「性格」 や 「人柄」 を表す 「大和言葉」・・・・・「人となり」
柔らかい響きの言葉として、ぜひ皆さんも使ってみてください!
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