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コラム

「喜八シェフの賞味会での 司会エピソード」

2014年7月17日

テーマ:司会

コラムカテゴリ:スクール・習い事

『賞味会』の司会をさせて頂く中で、私はシェフの方々からたくさんのことを学ばせて頂きました。

実は私は『食べること』は大好きなのですが、『作ること』はあまり得意とは言えません。
ところが、無国籍料理でお馴染みの 熊谷喜八シェフ の賞味会では、どういう訳か
必ずエプロンをさせられ、ステージ上で、シェフのアシスタントをさせられるのでした。

「長野さん! お鍋に入ってるソースを 焦がさないようにかき混ぜといて!!」
「長野さん! これにコショウをちょっとだけ振って!!」
「長野さん! 仕上げにそこのクレソンのっけて!!」

普通の人なら簡単に出来るような事なのですが、なにせ普段やりつけていない上に、
一段高いステージで、200人以上のお客様を前に、超有名なシェフのお手伝いをするわけですから
さすがの私も、ロボットのようにカチンコチンの動きになってしまうのです。

本人は、シェフに言われた通り、一生懸命にソースをかき混ぜているつもりなのですが、
火加減を見ずにやるものですから、結局ソースを焦がしてダメにしてしまったり、
コショウを振っているつもりが、まわし方が逆で全然出てこなくて、
慌てて強く回したら、今度はふたが外れてコショウを全部こぼしたりと、
まるでへたなコントのように、やることなすこと失敗ばかりで、毎回大汗をかいていました。

そんな時シェフは「君はエプロンは、よく似合うのにねえ~」と、優しく?慰めて下さいました。
私が悔しがって、「私の仕事は、お料理を試食して感想をいうことです!!」などと減らず口をたたくと、
シェフは今度は「課題」を出してきます。

「君はしゃべりのプロなんだから、試食した感想を『美味しい』という言葉を使わずに表現しなさい!!」
「もし『美味しい』と言ったら、一回につき100円の罰金ね!!」と笑いながら言うのです。

この特訓にも汗をかきましたが、お料理を口に入れた瞬間の食感や、香り、風味などをどう表現するか
「しゃべり」を仕事とするうえで、それはとてもいい勉強になりました。
お陰様で5回あった熊谷喜八シェフの賞味会で「一回につき100円の罰金」は一度も払わずにすみました。



賞味会でのエピソードを、ホームページに掲載しています。 是非ご覧ください!!  
http://www.stage-up.info/contents/syoumikai.php

この記事を書いたプロ

長野淳子

生きた言葉のプロ

長野淳子(ステージ・アップ)

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