医療保険制度を公的年金制度と同じように図示し、医療(入院)保険とがん保険を考えてみる。
生命保険の無料相談という言葉が広く普及してきているように感じます。
もちろんこれまでと同様に、大手国内生命保険会社さんの営業職員さんによる勧誘・営業活動がまだまだ多いのが実態ですが、来店型と呼ばれるものやショッピングセンターに店を構えている保険ショップ、「ファイナンシャルプランナー等の保険プロによる生命保険の無料相談」というような触れ込みで、無料どころか相談すれば商品券がもらえたりする案内も増えてきています。
無料相談が良いとか悪いとかの議論ではありません。合うか合わないかの問題ですので、ご自身で判断いただければと思います。
私がお伝えしたいのは、生命保険を検討するにあたって、すべての基本は公的な保障、次に知るべきは企業の保障であり、生命保険商品は“加入しているのが当たり前”ではなく必要最低限であるべきだということです。
生命保険相談で必ず確認したい5つのポイントをまとめました。
【1】 保険料の払込総額を計算し、本当にその保障が必要か考える。
【2】 公的な年金制度(遺族年金)の説明を受ける。
【3】 住宅ローン・賃貸などの住居環境による保障の違いを確認する。
【4】 勤務先の福利厚生を確認したうえで保険商品の説明を受ける。
【5】 貯金があれば、医療(入院)保険は必要ないかもしれないという選択肢を確認する。
1つずつ解説していきます。
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【1】 保険料の払込総額を計算し、本当にその保障が必要か考える。
現在加入している、もしくは提案を受けている保険商品の毎月の保険料はいくらでしょうか。
月1万円?2万円?3万円?5万円??
月1万円の場合、年間12万円、10年間で120万円、30年間で 360万円です。
月2万円の場合、年間24万円、10年間で240万円、30年間で 720万円です。
月3万円の場合、年間36万円、10年間で360万円、30年間で1080万円です。
月5万円の場合、年間60万円、10年間で600万円、30年間で1800万円です。
積み重ねとは尊いものです。これだけたくさんのお金を保険商品に投じるわけです。
皆さんは毎月いくら保険にお金を払っていますでしょうか。
ぜひ計算機をたたいてみてください。
もちろん月5万円だからダメだとか、月1万円だったら安心というものでもありません。
保険商品には積立部分と掛け捨て部分があります。
積み立てが良くて掛け捨てが悪いとか、その反対も一概には言えません。
いずれにしてもそれだけのお金を手元資金にせず保険という金融商品に投じているわけです。
それだけのお金を払ってでも本当にその保障が必要か考えてみましょう。
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提案される保険商品の多くは「終身保障」が当たり前のようになっています。
入院日額1万円の保障を一生涯。
お葬式代として200万円の保障を一生涯。
がん・心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になったら200万円の保障を一生涯。
多くの人はその保障の必要性についてきちんと説明を受けられたと思います。
リタイアした後の収入が年金だけになってしまった時のほうが心配ですよねという営業トークとそれに対する不安を否定するつもりはありません。
でも1つ考えてみてください。
今30歳の人が入院日額1万円の保障を一生涯備えた保険商品に加入したとします。
35歳で入院したとしても、50歳で入院したとしても、80歳で100歳で、いずれも入院日額1万円の保障です。
35歳の5年後はまだ現実的でしょう。
50年後80歳の入院日額1万円の保障ってどう感じられますか??
この1万円は”定額”の1万円です。
2012年の今、50年前は1962年です。時代は大きく変わっています。
これまでの50年とこれからの50年は、違って当たり前です。
デフレの今と高度経済成長を経た当時ではまったく異なる時代です。
数十年以上も先に入院して定額の1万円に意味があるのか、お葬式代となる定額の200万円に意味があるのか、まったく想像もできません。
「利差配当」「利率変動型」「変額」など、”定額”とは異なる商品があるのもまた事実です。
それらがどれだけ役に立つのか、誰にも言い当てることはできません。
いま加入されている商品や提案を受けておられる「一生涯」の保障はどんな仕組みなのでしょうか。
保険料の払込総額と一緒に、ぜひ確認いただきたいです。
<中編へ続きます>
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/6334/
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このあたりをじっくり2時間お伝えするセミナーを開催します。
社会保障の仕組みを知って、自分に適した生命保険を考えるためのセミナー
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/6308/
・2012年11月4日(日)14:00~16:00
・会場:ウイングス京都
・参加費:3,000円(税込)
今回で4回目です。ご参考になりましたら幸いです。
※毎回それなりに反響をいただきますので、今後も不定期ですが開催していきたいと考えています。
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ご意見・お問い合わせはこちらから。
https://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/inquiry/personal/
日々をつづった日報はブログにて。【2009年9月より毎日更新中】
http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/
<参照過去コラム>
・生命保険の有料相談と無料相談
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/4288/
・生命保険のセカンドオピニオン
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/4378/
・じぶん保険と緊急予備資金
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/4367/
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京極・出町FP相談 ~お金にもセカンドオピニオンを~
http://money-2nd.com