「ねんきん定期便」を見てみよう!【13】将来受け取る厚生年金を試算してみる!
前回の【2】何のための年金か ~人生は長い~
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/3751/
に引き続き、「ねんきん定期便」を活用するにあたっての前段の後半です。
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30歳から60歳までと、60歳から90歳までは同じ30年だと書きました。
将来の夫婦2人の生活費はいくらかかりそうでしょうか。
月20万円??25万円??
いや住宅ローンの返済が終わるので15万円でも可能でしょうか??
月20万円で考えてみましょう。
月20万円は年240万円、30年で7200万円です。
月25万円なら年300万円、30年でなんと9000万円です。
最低限のリタイア後の生活をおくるだけでベースとなる金額でこれだけ必要です。
プラスアルファを考えるとき、旅行は年に何回でしょうか??
お孫さんへかかるお金は必要でしょうか??
仮に住宅ローンが返済済みだとしても修繕する費用は必要ですね??
60歳からの30年間で使うこれだけの額のお金を
30歳から60歳までの期間に貯めておくことは、
多くの方々にとって非常に難しい問題です。
例えば夫婦2人+子ども2人の家族4人で生活しながら、
住宅ローン・教育費・レジャー娯楽費・生命保険、大きな支出項目を抱えながら、
リタイア後のためだけに毎月20万円も25万円も貯蓄し続けるなんて、
現実的ではありません。
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そこでやはりベースとなるのは”将来受け取る年金”なのです。
仮に年金が月あたり10万円でも15万円でもあれば、
一生涯受け取る仕組みですので、負担感は非常に大きく変わってきます。
現在高齢でおられる方々とは異なり、将来必要となるお金のすべてを
年金に頼る時代は(今のところ)終わりました。
だからこそ”将来受け取る年金”を知り、不足すると思われる部分を自分で備える。
”自分年金”のたいせつさを知っていただきたいのです。
(自分年金作りのためとPRされていても、長期の資産形成には明らかに不向きな
金融商品が勧められているケースもありますのでご注意ください。
このシリーズでは運用に関する内容までは触れられません。
いずれコラムで取り上げられればと考えています。)
繰り返します。
公的年金は、長寿のための保障である”将来受け取る年金”の仕組みなのです。
前回の15回シリーズで”将来受け取る年金”のイメージをつかんでいただけたと
思います。
今回の活用シリーズでは、公的年金の他の保障を知ることで、
公的年金では不足するであろう将来に向けたお金”自分年金”を
作るためのきっかけにしていただきたいのです。
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他の保障とは、
・死亡したときに、遺族のための保障となる”遺族が受け取る年金”
・病気やケガの保障となる”障がい者になってしまったときに受け取る年金”
そうです。
この2つの保障を知ることで、多くの方々が生命保険の見直しが可能となります。
私の生命保険見直し相談のキーワードにしている言葉は、
「備えるべきは”今”よりも”将来”!?」です。
今に備えすぎても、確かに今や近い将来に不幸があれば家族は助かるかもしれない。
でも何も不幸が発生しなかったとき、今に備えすぎていたおかげで、手元資金が無い
もしくは少ないといった事態は、意図して避けられるものだと信じています。
もちろん何が起こるかわからないので備えておくものの1つが生命保険です。
だからこそバランスがたいせつです。
現在リタイア生活をすごしておられる、もしくはリタイア直前の方々と
リタイアまでまだまだ数十年ある方々では、まったく異なる時代です。
年功序列・終身雇用・定期昇給の仕組みが崩壊したといってもいい今、
たいせつなお金の使い方は、きちんと選別・選定する必要性が高まっています。
「ねんきん定期便」を知ることで、”将来受け取る年金”だけでなく
遺族のための保障や障がい者になってしまったときの保障を知るきっかけに
していただけます。
この2つの保障を知ることが”活用シリーズ”1つめの内容です。
では次回から具体的に解説を進めていきます。
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