年金加入の考え方(厚生年金と国民年金)
前回「【12】将来受け取る国民年金を試算してみる!」
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/3459/
に引き続き、50歳未満の方々に届く資料を使って説明を続けます。
「(参考)将来の年金見込み額をご自分で試算できます。」を出してください。
今回は下半分、厚生年金部分(老齢厚生年金)を見ていきます。
国民年金(基礎年金)と同じく、◆が2つありますね??
上が”これまで”、下が”今後”です。
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上の”これまで”には、厚生年金で勤めてこられた平均の収入と期間が
反映されています。
ポイントは2003(H15)年の3月と4月を境にして、計算式が異なること。
でも、ここの情報は自動的に記録が反映されているので、
気にしてもらう必要はないかもしれません。
念のため少しだけ説明しておきます。
・2003(H15)年3月までは、月給のみ(標準報酬月額)。
・2003(H15)年4月以降は、月給+賞与の1/12(標準報酬額)。
年収の1/12と読み替えても良いと思います。
ボーナス(賞与)が計算に反映されるようになったので、
年金額が増えるような計算式なったといえば聞こえは良いですが、
実際には、反対に給付乗率(掛け率)が下げられていますので、
受け取る年金額には大きな変化はありません。
この制度変更により、ボーナスからもきちんと保険料を集められることに
なったということがポイントです。
受取額は変わらないが負担額が増える。
これまでのコラムで説明してきました流れの通りです。
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さて、下の”今後”を見ていきましょう。
金額の部分には自動的に、”これまで”の2003(H15)年4月以降の内容が
反映されています。何も数字が無ければわかりにくいという配慮でしょうか。
退職すると思われる年齢(60歳?)までの期間を
月数で設定するだけで計算できるようになっていますが、
予想平均月収(予想年収(賞与含む)の12分の1)についても
ご自身で考えてみてもらいたいのです。
例えば35歳の人が、これから60歳までの期間を考えたとします。
がんばって働くので年収600万円、ということなら予想平均月収は50万円。
年収500万円くらいかな、ということなら予想平均月収は41.7万円。
いやいや年収1000万だ!という場合はご注意ください。
予想平均月収83.3万円にはなりません。
最高でも62万円、年収でいえば744万円が上限です。
<参照コラム>
【8】厚生年金、これまでの収入を確認
http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/3394/
そして、期間は35歳から60歳までの25年間は300月です。
これで計算機をたたいてみましょう。
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上の”これまで”の年金額が①。
下の”今後”の年金額が②。
①と②を足し合わせた金額が、将来受け取る厚生年金部分の見込み年金額です。
35歳の例を出してみました。
①”これまで”は、自動的に金額が反映されています。
②”今後”は、予想平均年収600万円として50万円と、25年間の300月を入れました。
結果として、①約31万6000円と②約82万2000円を足し合わせた、
約113万8000円が現在見込まれている将来受け取る厚生年金の額です。
※ 「ねんきん定期便」にも小さな字で記載のあるとおり、厚生年金基金についても
わかりやすくイメージをしてもらえるように今回の計算式に反映しています。
詳細な金額は異なってきますが、わかりやすさを第一に考えています。
ご承知おきください。
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さらに、前回の国民年金と今回の厚生年金を足し合わせた金額が
ご自身の将来受け取る年金額の合計です。
今回の厚生年金が約113万8000円、前回の国民年金が約73万円だとすると、
合計は約186万8000円、月あたりでいえば約15万6000円です。
夫婦であれば、夫や妻の計算もしてみてください。
いかがですか??思ったよりも多いですか?少ないですか?
こうして目安を知っておくことで、追加であとどれくらいあれば安心なのか、
等のライフプランニング(リタイアメントプランニング)も考える基礎と
することができます。
次回は50歳以上の方々に届く資料の内容を見ていきます。
<注記>
年金にはさまざまなパターンが存在します。
コラムでは代表的な例しか取り上げることができません。
気になることや確認したいことは、所轄の年金事務所へお問い合わせください。
記録に関する正確な情報は、間違いなく年金事務所で確認できます。
よりよい受け取り方や付随する情報等を希望されるようでしたら、
お近くのFPや社会保険労務士さんをお尋ねください。
その際には、私も含め相談に関しては有料が多いと思いますので
ご留意のうえ、ご活用くださいませ。
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